こんにちは。永田です!
オリンピックが終わり最近はYouTube LIVEでダイヤモンドリーグを追っています。
今回チューリッヒで年間を通したダイヤモンドリーグ14試合が終わり、世界のトップアスリートもシーズンアウトに向かっているのではないでしょうか。
ダイヤモンドリーグを見る中で根底を覆され考えを改めないといけないなとも思っています。
オリンピックが終わり約1ヶ月が経ちますが、その後にもダイヤモンドリーグは行われていました。
8月21日 ユージーン(米国)
8月26日 ローザンヌ(スイス)
8月28日 パリ(フランス)
9月 3日 ブリュッセル(ベルギー)
9月8〜9日 チューリッヒ(スイス)
オリンピック後に男子棒高跳が含まれているのが、ローザンヌ、パリ、ブリュッセル、チューリッヒの4大会。
オリンピックで優勝したモンド・デュプランティスをはじめ、ニルセンやケンドリクス、ライトフットなどのアメリカ勢。
またフィリピンのオビエナ、ポーランドのリセクなどが殆どの試合に転戦していました。
地図で表すとこんな感じです。
ローザンヌ→パリ
ローザンヌからパリは大阪で試合をした2日後に鹿児島で試合をするイメージです。
たこ焼き食べる時間はギリギリありそうです。
まぁまぁ大変です。
パリ→ブリュッセル
パリからブリュッセルは鹿児島で試合をした5日間で石垣島に移動し試合をするイメージです。
おいどん巡りをしている場合ではなさそうです。
移動だけで疲れそう。
ブリュッセル→シレジア
ブリュッセルからシレジアが一番ハード。
このシレジアの試合はダイヤモンドリーグではなく、コンチネンタルツアーゴールドです。日程がブリュッセルの翌日のため恐らく試合直後に飛行機移動していると思いますが、シレジアでもみなさん5.80オーバーをしていました。
ちょっと理解が追いつきません。
そして移動時間は4時間越えです。
沖縄県石垣島の試合で自己ベストに近い記録で終え、試合直後の便に乗り翌日北海道札幌で同等の記録を跳ぶようなものです。
石垣島にいるのに何も見ること食べることはせずに空港へ…。
もうこんなことできない! ケアも何もあったもんではない。
飛行機でマッサージベッドでも広げているのだろうか。
恐るべしワールドリーダー達。
シレジア→チューリッヒ
シレジアからチューリッヒへ。最後のチューリッヒは、札幌から東京に3日間で移動し試合に備えます。
ジンギスカンはギリギリ食べれそうですが、身体は困憊しているでしょう。
札幌ビールなんて飲める状態じゃない。
例に挙げた日本の移動時間はおおよそ同じくらいです。
分かりやすいようにめちゃくちゃ調べました笑
ダイヤモンドリーグだけで単純に2週間で4試合です。
そこに1試合コンチネンタルツアーゴールドが含まれ5試合をLIVEで追っていたわけですが…僕もマニアの領域に入ってきました笑
そして殆どの選手がオリンピックと同じくらいの記録を跳んでいます。
ちょっと意味が分かりません。
だけどこの意味が分からないままにしてしまうことがある種の諦めだと思うので、何が違うのかを考えてみました。
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目次
ケア力
けあかではありませんよ。ケアりょくです。
つまり回復力。
ケア力に関しては大学の先輩の林田さんが自身のnoteに陸上はリカバリーの競争と言う記事を書いています。
僕もこの記事を読んだときに、その通りだよなぁと思っていましたが、ダイヤモンドリーグを追ってみて改めてそれを真に突きつけられました。
読んだ時はリカバリー力が大事。そんなの分かってますよ〜とか思ってたけど、思っていただけで深く理解はできていませんでした。
そして世界の現実を想像できなかった。
世界のトップ選手ももちろんオリンピックの金メダルを目指して日々鍛錬をし体を酷使しています。
そのオリンピックが終わり2週間弱でまたライバルと顔を揃え4試合に渡りポイントを争奪し合いながら年間の世界一を決めるわけですから生半可なケアでは追いつきません。
永田は日本選手権が終わったらすーぐ練習を止めていたのに、全く世界のトップは大違いです。
日本は日本選選手権に合わせ春に国内でグランプリが各地方で始まります。
ポールの試合で特にハードなのが4月29日の織田記念(広島)から5月4日の水戸招待陸上(茨城)、そして更に選ばれしものはセイコーグランプリ(東京)が5月9日にあったりします。
それでも2週間で2試合から多くても3試合です。
その間はポールも各地方にゴトゴトと運ばれているため触ることはできません。
僕もゴールデンウィークは毎年のように試合続きでしたが、これをするとどうしても休みたくなります笑
常に気を張っているし来月に控えている日本選手権まで弾みをつけたいしと色んな感情が入り乱れます。
つまり身体も疲労しているが心も疲労している状態です。
そんな中、ワールドリーダー達は寝て起きればライバル達と戦っているということは、身体も心も頑丈で、そして何よりパフォーマンスを低迷させないケア力やサポートが行き届いていると言うことだと思います。
それを考えた上で過去の永田はどうだろうかと考えると、全く行き届いていません。
もちろんケアを続けるにも環境やお金が必要になってきます。
そして何より必要なのは自身の根気。
学生の多くの選手を入れ替わり立ち代わり見てきましたが、練習を頑張れるものが殆どでした。
先の林田さんのnoteにもあるよう疲労が蓄積されると怪我に悩まされたり練習の質が低下したりします。
競技場で頑張ることは当たり前ですが、世界のトップアスリートを見て寮や家、そして移動時間に何をするのかはもっと大事なんだと気付かされました。
どのように過ごせばこの疲労を除去することができるのか。
何を摂取すれば筋肉の疲労を回復させられるのか。
今スマホをイジるべきなのか、しっかり睡眠を取るべきなのかストレッチをするのか、アイスバスで体の根幹から冷やすのか。
などちゃんとケアをすると言う「より良く明日を迎えるの精神」が競技力を上げていく鍵になるのではないかとダイヤモンドリーグを追って感じました。
そして「ちゃんと」を知るためにコーチや指導者、ケアマネージャーが論文を読んだり情報を集め調べ伝えることが選手が「ちゃんと」ケアすると言うことでもあります。
それを経てトップアスリートは立つべき所に立っているのだなと感じました。
最後に
今までダイヤモンドリーグを画面越しに見ることはあまりありませんでした。
しかし、目指す先の世界で何が行われているのかを知ることはとても大事なことです。
もちろんインスタやTwitterの競技結果の切り抜きも大事ですが、トップ選手の試合中の試技以外のリアルを見て想像し、考えることが今後の選手の糧になるのではないでしょうか。
もちろん選手やコーチ本人に話を聞くことが一番分かりやすいです。
あの時、体の状態はどうだったのか、何をしてケアに勤めているのか、コーチは何を大事にしているのか。
そして競技ではピークを作るという観点も大事だと思いますが、勝ち続ける為にキープすることが世界のトップには求められていると感じました。
100%を作り上げるのではなく、いかに95%を維持し続けるか。
今日の髪型は今までで一番イカしてるね! じゃなくて今日も髪型良い感じだね! が大事。
その中で条件やタイミングが来たときに100%を超えるのではないでしょうか。
改めて切り抜きではないノーカットの現場を見て考え方を変えなくてはならないと感じました。
どうしても日本だと、この試合に合わせて記録を狙うとなりがちだし僕もそうでした。
これを良しとするも悪しとするも個人の考え方ですが、世界のトップは事実として行なっています。
いつかは生でダイヤモンドリーグも見てみたいし、あわよくば選手と共に戦ってみたいなと思っています。
もちろんオリンピックも。
ではまた次回っ
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