#70 棒高跳コーチ、ファンとして織田記念を振り返る〜準備と段階〜

こんにちは。永田です!

 

4月29日に広島で行われた織田記念について書こうと思います。

 

まず結果はこちら

竹川選手 5m45

澤 選手 5m35

重藤選手 5m20

石橋選手 5m20

江島選手 5m20

来間選手 5m20

大崎選手 5m00

山本智貴選手 5m00

 

以上の結果でした。

数字だけ見るとなんとも言い難い結果ですが、当日のグランドコンディションも含め運営の仕方もとてもハードなものでした。

コーチとして、棒高跳ファンとして書こうと思います。

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目次

試合の展開

まず来間選手の反省としては、シンプルに言うなればピットに立つ準備ができていなかった。

要は4月29日までの時点で腹を括っていなかった。

 

要因としては日々の練習で助走の最後が気持ち悪いとずっと言っていて、そのため空中動作を思い切り動くことができない。

…昔の永田みたいなことを言っている。

 

気持ちは痛いほど分かるのだが、客観的に見てそこまで悪くないため僕も問題視をしていなかった。

が…この僕の気持ちが当日来間選手とのギャップを生んでしまった。

 

今回の織田は足合わせにフリー時間はなく、足合わせ1人2回その後ゴムバー試技2本

 

本番までに4本という条件だった。

 

先に伝えておくがこの運営方法に文句はない。

みんな同じ条件ならば「やるかやらないか」でしかない。

 

誰もが、えぇ! と思う運営かもしれないが、言われた以上やるしかない。

ここは秒で腹を括らなきゃいけないところ。

文句を垂れたってしかめっ面したって腹括ってやるしかない。

 

そんな中悪天候と制限されたウォーミングアップに見事に来間選手は振るいにかけられた。

普段の練習では3本目で踏み切り、本来試合なら2本目で行きたいところ。

しかし最後の4本目にようやく踏切、良い流れも作れずに試合に突入した。

 

とは言っても僕は5m35くらいまでは問題なくいくであろうと思っていたがまさかの5m20を2回落とし一気に体が震え始めた。

 

…おいおい、寿命が削がれているのが分かる。競争社会神の手が僕の肩に置かれそうになっている。

 

要因としては4本設けられたチャンスを3回も無駄にしていたためポールの選択の余地がなく試合に入っては流れる、そんな棒高跳あるあるに見事に嵌っている。

2回目までビデオに撮っていたのだが3回目は怖くて撮れなかった笑

 

 5m20 3回目

 

サポートしてくれているトレーナーさんが撮ってくれた3回目。マジで頂点どこで出してんだよってくらい後ろ。

アップライト100くらい。

辛うじて跳ぶことができた。

 

競争社会神の手が僕の肩から少し遠ざかる。

あ〜恐ろしい。

 

とやはり与えられた4本を3本も無駄にした以上試合の本番でバツが付きやすいのは当たり前だ。

 

一度作られてしまった流れは簡単には変えられず5m35はポールが上手く扱うことができず3回とも失敗し僕の肩に競争社会神の手が置かれた。

「お疲れっ」

 

…悔しい。

僕は5m55にどう挑もうかだけを考えていた。つまり45までは特に問題なく登れると思っていた。

しかし後に聞けば来間選手は5m35を越えられるビジョンがないと言っていた。

 

つまり僕の見ているビジョンと選手が見ているビジョンが全然違った。

言ってくれよ。は甘え。

汲み取れなかった僕のミス。

 

5m35で選手の目の前に立ちはだかっている岩があるとは思っていなかった。

そしたらそれを退かすことに注力できたかもしれない。

 

結局反省会とはタラレバ大会なんだ。

大事なのはタラレバいうよりも何故5m20で終わったのかをちゃんと見ること。

 

原因はシンプル。

与えられた4本を無駄にしたこと。

 

ではなぜ無駄にしたのか。

 

雨だから? 甘え

厳しい運営方法? 甘え

日々の練習で思い切って跳躍ができていないから。でしかない。

 

つまり扉を開けた瞬間に負けは決定していた。

前回記事はそんなつもりで書いたつもりではなかったのに、まさかこんなことになるとは。

 

もちろん僕も試合になれば大丈夫だろうと楽観してしまったことも敗因。

選手とコーチ、二人で一緒に自爆した。


準備と段階

今回の織田記念は先にあげた通り非常にハードモードだった。

土砂降りの中1人4本。

 

絶対にやりたくない。

あ、これはコーチの言葉ではなく選手だとしたらです。

 

ここで伝えたいことは段階があるということ。

準備は4月29日までの話。

 

では当日にどうすれば勝てるのかは段階を踏むしかない。

 

一番当日に段階を踏んでいたのは竹川選手。

 

土砂降りだろうと4本だろうと1本も無駄にすることなく試合に入っていた。

もう本当にいつも思う。彼は何なんだろうか。

マジで精密機械だ。(褒めてます)人間を辞めている(褒めてます)

 

彼が試合の主導権を握っているのは極めて明白だった。

疑う余地がない。

 

そしてその流れは途絶えることなく5m45まで1回で決めていった。

人間を辞めている(褒めています)

竹川選手は勝つべくして勝った。

 

そして澤選手。

4本という中で少し苦戦していたが4本目のゴムバー練習には形を作り5m35までは雨のなか実力を発揮した。

つまり彼も表彰台には乗るべくして乗った。

 

3位の重藤選手も4本の中で段階を踏めていた。

5m20を一本目で決めたのも段階を踏めていたことが他の5m20の選手との差となった。

同じ5m20が4人

表彰台に乗るか乗らないかはここの当日の段階を踏むというところで優劣が決まった。

 

それは今回のようなハードな試合になればなるほど明白になる。

 

もちろん選手は強い気持ちを持って試合に挑んではいるし、実際にその場に立たないと分からないこともある。

けど僕も何となく分かる。

気持ちが折れた選手ってのは分かりやすい。


最後に

あまり良いスタートを切ることが出来なかった屋外初戦。

だが次の試合に向けて今回のエラーを潰すことが最優先。

 

次の試合では来間選手らしい綺麗な跳躍ができるようにサポートしていこうと思います。

はじめの一歩の鴨川コーチも言っています。

 

選手の負けにするな。

 出典:森川ジョージ「はじめの一歩」より

 

選手もコーチも甘えてはいけないスタイルで僕たちはこれからも進んでいこうと思います。

準備の話はこちら

試合当日よりもそこまで何してきたのかが大事って話

 

あ〜あの時強く「行けるから行けっ」って檄飛ばしてたら変わったかなぁ…。

 

ではまた次回っ

更新情報はTwitterです。

 

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