#73 READY STEADY TOKYOを終えて。〜結果に向き合う勇気〜

こんにちは。永田です!

 

5月9日に新国立競技場で行われたREADY STEADY TOKYOの結果を報告しようと思います。

 

僕が指導している来間選手は5m15で7位という結果でした。

前回の織田記念から苦しい結果が続いております。

 

僕ももちろん悔しいのですが、本人はもっとこたえていると思います。

 

全体の結果はこちら

 

山本選手 5m55

竹川選手 5m45

江島選手 5m45

澤 選手 5m35

石川選手 5m35

古澤選手 5m15

来間選手 5m15

笹瀬選手 5m15

 

詳しい試技結果は公式H Pより

 

ここに書くのも悔しいのですが、僕が前を向き次に向けて進むために思ったこと書こうと思います。

いい結果だけ書くのも気持ち的に負けた気もするので(何と戦ってるんだ)

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目次

僅かな狂いが後手の跳躍に

2021年になり大阪室内、織田記念、READY STEADY TOKYOと率直にコーチとして思うことは「迷ってる」ということ。

もちろんコーチは現象に対して客観的な判断しかできない。

アスリートの主観までは完全に理解することができない

そこを踏まえた上で僕は書いていこうと思います。

 

迷っているとはどういうことか

・思いっきり攻めてない

・僅かなエラーに繊細になっている

・ポールを使おうとしていない

 

先にも言った通りこれらはコーチの意見であり、何より「言うは易し」これを言われたってアスリートはそれができねぇんだよ。分かってるよ。という気持ちを尊重しなくてはならない。

 

順序として並び替えるなら

僅かなエラーがあるから思い切りいけない

僅かなエラーがあるからポールを使えない

 

つまり僅かなエラーが根本の原因。

このボトルネックが排除できれば思いっきり行けるということ。

 

つまり後手に感じる跳躍は僕から見たらバッターがボールの来たところに慌ててバットを振り当てに行く行為。

そしてポテポテのヒットが出るかゴロでアウト。

フルスイングをしてくれない。

 

選手も踏み切って曲がったポールに対して自分がどうするか後手で判断していると理解している。

だから本当に苦しいの思いっきり行けない選手だ。


結果から原因を見つけることの勇気

僕が選手の時に言っていた良くない言葉がある。

「やりたいことはできたけど結果が悪かった」

 

これは逃げの言葉。

それってただの自己満で結果を受け止めていない。

僕も受け入れるのが怖かったんだと思う。

 

それを認めてしまうと、どうにも立ち上がれなくなるんじゃないかと思って。

 

でもそれじゃいけない。

人間である以上、自分を守るためにこのような考えになってしまうのも仕方ないんだけど、本当の反省は結果から見出していかなくてはいけない

 

選手が自分を守るためにそのような言葉を発するならば僕はちゃんと違うぞと言う。

だからそこと向き合って手段を考えようぜ! としないと本当の反省ができず沼にハマってしまう。

 

なぜ5m15で終わったのか、なぜ5m35が跳べなかったのか。

選手は試合が終わった後に言葉に吐き出したくて仕方ない様子だった。

そりゃそうだ。

思ってることも感情もすぐに吐き出した方が良い。

 

落ち着いて向き合えた時にまたミーティングをすれば良い。

 

新国立は僕の職場から近かったため食料を調達してAGELCAで22時半まで反省会。

 

選手は思っていること、感じたことをあるがままに話していた。

弁当食うことも忘れてひたすらに話していた。

結局弁当ひとつ食うのに30分くらいかかってた。

 

僕は7分くらいで食ったと思う。

計ってないけど…。

 

悪くないのにどうして上手くいかないんだろう。

できると思ってもこうなったらどうしよう、ああなったらどうしようと思ってしまいます。

主観と客観がズレててポールの扱い方が分からなくなってます。

 

原因は何個かあるかと思う。

心理的要因

環境的要因

技術的要因

 

それらを細かくカウンセリングしどこの要因が一番強く出てしまっていたのか。

 

僕もまだ1日しか経っていないので最適解を見出しているかと言ったらそうではない。

ただ今まで通り頑張ろう! だと同じことの繰り返しで現象は変わらないだろう。

それこそなんの対策もせずに同じ嵐に立ち向かうようなもんだ。

 

また返り討ちに遭う。

 

ならばその嵐を越える作戦を立てなくてはならない。

それが僕の役目であり選手にできる最大限のサポートだ。


最後に

なかなか良い結果を報告することができず、もどかしい気持ちです。

ただプレッシャーや期待を背負っているのは選手本人である以上、できるサポートはしていこうと思います。

 

またこの場で試合をしようという決意のもと写真を撮りました。

 

新国立競技場はやっぱり血が騒ぐ。

本当に羨ましい。

 

この2年を思い返せばここに立てたってだけで感慨深いものがある。

もう一度立ち直し皆んなに勇気を与える跳躍を!

 

1から頑張る必要もないし出直す必要もない。

今その場からリスタート。

 

1から頑張りますって言いたくなっちゃう

 

ここからはコーチじゃなく一人のファンとして。

もう思いっきり行ってほしい! 悪いところなんてない! もうあの子はお前のこと好きだから迷ってないでさっさと告白しろ。って感じでもどかしい。

 

ではまた次回。

更新情報はTwitterです。

 

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