こんにちは。永田です!
皆さんはオールブラックスを知っているだろうか? まっくろくろすけではありません。
ニュージーランド代表のラグビー選手たちをオールブラックスと呼びます。これは世界的に認められている呼称です。マイケルジャクソンのキング・オブ・ポップみたいなものでしょうか?
そしてオールブラックスといったらハカが有名ですね。
試合前から自分たちのペースを作ろうとするハカに対し、相手チームはこのハカにも対策を打つと言われています。
ハカは会場が無茶苦茶に盛り上がりそのまま開始のホイッスルが鳴ると、相手チームはいきなり不利な雰囲気になってしまうみたいです。ですので相手チームはハカが終わった後にわざと円陣を組みハカの雰囲気を抑える対策やハカを行なっている間国歌を大声で歌っていたりなどハカからすでに戦いが始まっていると認識しています。
そこまで世界的に認められ、多くの結果を出しているニュージーランドのオールブラックスがなぜ強いのか。ここを追求しているこちらの本から参考になったこと、やっぱりなと思ったことを紹介しようと思います。
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目次
ニュージーランドではラグビーが宗教であり
オールブラックスに選ばれた選手は神にも等しい尊敬を受ける…
そんなことが書いてありました。80代のお婆ちゃんが歴代の最高のオールブラックス・リストを作るほどニュージーランドでオールブラックスに入ることは全国民から尊敬されています。
しかしオールブラックスに選ばれて終わりではありません。こんな一文が書かれていました。
「お前はどんなオールブラックスを目指すんだ? ただのオールブラックスで終わるのか? グッドオールブラックスになるのか? グレートオールブラックスを目指すのか?」
オールブラックスが強い理由より
オールブラックスに1度選ばれたからといって安心できるわけではありません。ただのオールブラックスで終わるのなら次は呼ばれない。そういった意味が込められた先輩ブラックスからの言葉だそうです。
その意味は選ばれたことはゴールではないと言うことです。むしろスタートです。これはどんなことでも同じことが言えます。何かを達成した瞬間からスタートが切られているのです。初めて日本選手権に出た時、僕は19歳でした。澤野さんと同じ試合に出れたのはそれが初めてでした。
しかし僕は何もできずに終わりました。ただ出ただけ。
出場した選手
常に出場し続ける選手
常に入賞できる選手
常に表彰台に登る選手
常に代表に選ばれる選手
ここには同じ舞台でも雲泥の差が存在します。それはオールブラックスでも同じことが言え、選ばれただけで満足せず、選ばれたのなら改めて自分が目指すゴールを決めなくてはならないと言うことです。
そして先の記述のように、オールブラックスは神にも等しい尊敬を受けると書かれています。しかし先輩ブラックスはそれでは足りないと言います。
常に謙虚に、絶えず目標を高く持ち、自分を鍛え、向上し続け、『偉大な』オールブラックスと国民に呼ばれるようになって初めて『神にも等しい』尊敬を受ける。
オールブラックスが強い理由より
80代のお婆ちゃんが歴代の最高オールブラックスリストを作る国です。オールブラックスが子どもたちからアンパンマンと同等の地位を取ってもおかしくありません。
このメンタリティを常に選手が持っていて、グレートオールブラックスになりたいと強く思っている集団であるからこそ淘汰される選手はこぼれ落ち、生き残るものは個として強くなり組織として強くなる。そんな構図であることがわかりました。
乱暴に言うならば「お前の代わりはいくらでもいる」と言うことです。しかし競争とはそういうものでもあります。努力し続けなくては簡単に戦力外に落ちてしまうのがオールブラックス。
世界一のチームなら必然的に個として世界一のレベルを求められているということだと思います。
先の話の流れから、さぞ代表争いは殺伐としているのかというと、そのようなことはないと書かれています。
チームメイトが厳しくプレッシャーをかけてくることはない。オールブラックスは特別なチームだ。チームに選ばれた全員がそれを分かっているから互いに助け合って、より良いチームを作ろうというコンセンサスが自然にできている。互いに相手から学ぼうとし、その中で自分の方が優れた選手になりたいという向上心を持って行動している。
オールブラックスが強い理由より
素敵すぎんか。もう素敵すぎて読んでいるだけでオールブラックスを応援したくなっちゃう笑
人間どうしても人より秀でるなら、足を引っ張りたくなるときはあります。それがチームメイトだったとしても。しかしチームメイトにそれをしてしまえば恐らく淘汰されるでしょう。なぜならそれは良いチームづくりから遠ざかる行為ですから。
だからこそ、謙虚な気持ちを持って努力し続ける他ないのではないかと思います。
そのために必要なことは何だろうかと僕が考えるなら。
自分の出来ることと出来ないことを知ること
チームメイトが出来ることと出来ないことを知ること
中途半端な考えを起こさないこと
なのではないかと考えます。
チームメイトを考える上で漫画の宇宙兄弟の宇宙飛行士選考試験にこのような描写があります。
この後に続く言葉は「誰が一番強いか、答えを知っているやつはいるか?」です。
各々できることが違えば強いも弱いも存在しないということですね。その場で適したものが皆自分の個性に徹しきるからこそチームワークは増幅していくのだと思います。
中途半端にグーがパーになってやろうと出来ないことを頑張ったり、これがグッチョッパだ! なんて訳の分からないハンドサインを作った幼少期もありますが、それは反則でなんの役にも立たないのです。
己を知り、敵を知れば百戦危うからずという諺がありますが、組織で強くなるには己を知り仲間を知れば百戦危うからず。と言ったところでしょうか。
自分を磨きチームに必要な存在だと認めてもらい、最大級の努力をしてグレートオールブラックスに近づいていくのだと思います。
そして最後に一番素敵だと思った一文を紹介して終わります。
オールブラックスは、ニュージーランドという国の歴史がそうであるように、互いの違いを尊重し、互いの信じるものを尊重する。それぞれが違う能力を持つこと、違う人格を持つこと、違う発想を持つことが、大きな力になることを知っている。だから謙虚であり続けることができる。周りを見ることができる。努力を続けることができるのだろう。
改めてオールブラックスがまとうジャージの意味を思う。
すべての色を混ぜ合わせると、黒になる。
オールブラックスが強い理由
素敵すぎん? どうなのよ。こんなんモテモテじゃない? これはアンパンマンも完敗よ。
しかし上記は当たり前の言葉かもしれない。日本なら思いやりの精神といったところだろうか。
しかし、この本にこの文章が書かれているということは、これを実践できる人の方が少ないと僕は考えます。なぜなら当たり前に多くの人が出来ているのならこの文章は書かなくても良いからです。
中には自分の考えと異なる相手に攻撃的になってしまう人もいます。違う行動をする人を卑下したりする人もいます。立場を決めつけて男はこうあるべき、若者はこうあるべき、妻ならこうあるべきという人もいます。これらの感情と向き合い物事を好転させ向上させて行ける集団だからことトップで戦える。そう思いました。
上記の文章がこの本で一番素敵な文章だと思いました。
ラグビーW杯は来年の9月からフランスで行われます。今からオールブラックスの活躍が楽しみになってしまう一冊でした。
他にも沢山の内容があり、紹介したいことが山ほどあるのですが、少しでも気になった方がいたら購入してみてください。
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個人スポーツの陸上でも書いてある内容は響きます。オールブラックスは勝つべくして勝っているのだなと唸らされる一冊でした。
ではまた次回っ
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