#153 関東選手権4m90で8位入賞〜目的達成したいおじさん〜

こんにちは。永田です!

8月19日に山梨県のリサイクルインクスタジアムで行われた関東選手権に出場いたしました。結果は4m90で8位に入賞し記録は目標に届きませんでしたが、入賞という目標は叶えることが出来ました。

スコアボード

4m80 ◯

4m90 ××◯

5m00 ×××

神奈川県選から7週間色んなことがあり何度もモチベーションを削がれそうになりましたが、コーチをはじめ妻や後輩、相談に乗って解決法を提案してくれたトレーナーの先輩に支えられながら試合に臨むことができたこと。入賞ができたことに安心しています。

今回もおじさんの試合日記になりますが、試合までの過程の話と考えていたことをまとめていきたいと思います。

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目次

16歩への変身とアキレス腱の痛み

SNSを見れば多くのアスリートが抱えているアキレス腱の痛み。例に漏れず永田も発症しており、とにかくアキレス腱の野郎が全てのモチベーションをぶっ壊してきます。しかし、出ると決めた以上はやらなくてはならないことを、やらないとNMという試合時間3分というウルトラマンになりかねません。

県選後に立てた課題は2つ。

16歩助走を作ること

アキレス腱の野郎の痛みを改善させること

この2つを軸に7週間組み立てました。

まず16歩助走に関しては、痛みを堪えながら作らなくてはならないので、ズルズルと練習で本数を重ねられません。ですので14歩助走のイメージがここまで抜群に良かったので、ほんのその延長でしかないと変に構えずずっと意識的に取り組んでいた「助走時の姿勢」をポイントにしたら、何なく踏み切ることが出来ました。

しかし無茶苦茶痛い。腹くくっているとはいえアキレス腱の野郎は僕の心を容赦無くぶっ叩いてきます。

技術面の話だと16歩を作った際に現れた課題は、スピードに対して踏切の角度が足りないことと、ポールの反発に合わせられないこと。

前へのエネルギーが強いため、自分自身で上へのエネルギーに変えなくてはなりませんでした。そして不幸にもアキレス腱の野郎が痛いのは踏切脚です。…試されてんなぁ。と思いつつ思いっきり踏み切ればイメージ通りの動きにはなりますが、痛みにより心と顔はどんどん引き攣りました…笑

出典:井上雅彦「スラムダンク」より

また空中動作は踏み切ることが精一杯なのと、本数を重ねることが出来ない観点から課題解決は滞り、解決できずに当日を迎えてしまいました。

と、このようにアキレス腱の野郎に翻弄され続け、走る練習は誤魔化しながらできても助走に対する覚悟というか諦めというか痛みに対しては本当に腹を括るしかなかったので苦しい7週間でした。

しかし、16歩を作ったことによりアキレス腱の野郎を鎮めるヒントも得ることができました。

16歩助走で、本数を重ねるうちに、ハムストリングやお尻にかけて痛みや筋肉の張りで一本脚が固まっていく感覚が生まれました。14歩の時には得られなかった痛みです。

今までの永田ならこの新たな痛みにより心を荒ませてしまったかもしれませんが、今の永田は過去の永田よりも知識武装をしており、一つの仮説が浮かび上がりました。

坐骨神経のラインがバグってる。それにより中臀筋やハムが固まりすぎてクッション性を失いアキレス腱の野郎に響いているのではないだろうか。例えるならば、チャリンコのサスペンションがヘタったことによりタイヤに負荷がダイレクトに入りパンクをしてしまっているような感じです。

そこで、あまりに筋肉が硬かったのでフォームローラーやマッサージガンなど生ぬるいものではなく、ケトルベルの丸みのところでゴリゴリとしつこいほど解しました。ケトルベルで解す行為は良い子も悪い子も真似はしないでください。僕は特別な訓練を受けていますので。

すると仮説の通りアキレス腱の野郎は少しづつ落ち着いてきました。

知識万歳! それもあり当日は全くアキレス腱の野郎も痛くなく心穏やかに試合はできていました。


当日の戦略

前述の通りアキレス腱の野郎は当日全くと言っていいほど痛くなく試合に集中することが出来ました。

そして今回の戦術のテーマは「スマートなおじさん」です。

簡単に言うなれば失敗跳躍を少なくし、サクッと入賞して目標の5m10を跳ぶといったところでしょうか。

しかし実際の永田は

足合わせで疲労困憊(8時50分から36名で30分間という過酷な条件に必死)

出典:岸本斉史「NARUTO」より

泣き言を言いながらコーチに論され捕食する。(早朝時刻、暑さと疲労で食欲も出ないが食べないと足攣ると思って詰め込む)

出典:宮崎駿「千と千尋の神隠し」より

ユニフォームを紛失しTシャツで4m80を跳ぶ。(結局ゴミ袋からユニフォーム現る。疑うべきは過去の自分)

4m80 1回目 先輩から頂いたヒューストン大学のTシャツ

4m90を泥臭く3回目に跳び5m00は跳べず。(跳躍不足により使えるポールが分からず3本とも違うポールでトライし3本目に答えが見つかる)

4m90 3本目 ポール2回変更後意地の跳躍

結果は全然スマートなおじさんにはなれず笑

泥臭く必死に入賞にしがみ付き、大人気ないおじさんになってしまいました笑

しかし、県選の時も言いましたが、若者はおじさんを越えなくてはならないのです。そしておじさんが楽しそうに競技をするからこそ、棒高跳の魅力を表現できるとも思っています。

そして多くの関東棒高跳関係者の方に応援していただけました。

「また永田くんの跳躍が見れるのが嬉しいよ」

「まだこのレベルでやってんのか笑 うちの若者には勝たないでくれよ笑」

「密かに応援しているよ」

など声をかけていただき嬉しかったです。僕は今トレーナーやコーチとしての立場ではありますが、チャレンジし続けないと忘れてしまうこともあるし、どれだけのエネルギーや勇気が必要かも忘れてしまいます。だから跳べる身体がある以上跳ぶことにはチャレンジしたいと考えています。

コーチとして掲げている言葉は「言うは易し、行うは難し」

この言葉だって聞けば当たり前の内容ですが、この言葉も実行しようとすると難しいです。理想論や理屈を並べることは簡単ですが、行う方はこっちの身にもなってくれと思います。

実際に今回の試合までに「こっちの身にもなってくれ」と何回も思いましたが、結局やらなきゃいけないのは永田なのです笑 だからこそサポーターが必要だしメンターも必要なのです。一人じゃチャレンジできませんでした。

記録の目標には届きませんでしたが、入賞し支えてくれた方々が喜んでいただけたことに安心しています。


最後に

今回試合までの評価を一言で言うなれば、「気付くのが遅かった」と表現します。

アキレス腱の野郎は当日には気にはならなかったが、解決法を後1週間でも早ければまた違う結果を残せたのではないかと思ってしまいます。…そんなに甘くはないのでしょうが笑

そして今試合で学んだことは「ユニフォームは無くなる」と言うことです。無くしたのは自分なので過去の自分が犯したミスにより今の自分が苦しめられると言うことです笑

基本的に苦しんでいる今の自分に対し疑うべきは過去の自分です。過去の行動が今に繋がっています。

そしてアキレス腱の野郎も少し向き合い方が分かったので、秋にモチベーションがあれば記録にチャレンジしたいなとも考えています。

楽しい関東選手権でした。

ではまた次回っ

#151 神奈川県選手権の反省と展望〜前回の記録会からの流れ〜

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