こんにちは。永田です。
今日は僕が競技者だった時に陥っていた良くない考え方についてお話ししようと思います。
もし同じような考え方を持っている選手は今すぐ考えを改めた方が良いので参考になると嬉しいです。
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目次
ライバルを勝手に猛者扱いしすぎていた。
僕は1988年生まれなのですが、前後の選手がとにかく猛者揃いでした。
前後の選手はオリンピック選手や世界選手権代表。インターハイ2連覇選手。当時の高校記録保持者。
…今、羅列しただけで猛者揃いで震えが止まりません。
そうなんです。お分かりの通り僕はいつも4位とか5位止まりでした。
表彰台に乗れない。乗りたいと思っていても乗れない日々が続いていました。
この状況が良くない思考の始まりでした。
いわゆる負癖
ネットで調べると
負癖=負ける習慣がつくこと
まんま。まんますぎて真っ白に近い笑
ではこの負け癖と言う言葉に永田が勝手に色を付けていきたいと思います。
1988年生まれの棒高跳選手はお世辞にも強い世代とは言えなかった。(同期の皆ごめんね。)
マジで上下の猛者達に立ち向かうのが大変でした。
結論から言うと
記録自体にそんなに大差は無いのにインターハイ勝った人には勝てないとか、記録ホルダーには負ける。
同じ人間なのに勝手に猛者扱いをして勝てなくてしょうがないと決めつける行為。
そんな思考が勝手に根付き、負癖に陥っていたということ。
でもこの思考って皆あると思うんです。強調して言いたいのはどのレベルの選手でも。
先輩には負ける、あの選手は県大会出てる選手だから負ける、めちゃくちゃマッチョな選手だから負ける…なんかもうデカすぎるし、なんか足長いし負ける…絡まれば良いのに。とかあげたらキリがないくらい
競争社会でのほんの一つの順位の差って大きな差に思えるし、そう思い込んじゃう。
3位と4位じゃ全然違うよ! とか8位と9位じゃ全然違うよ! とか。
確かにこれはそう! 否定しません。僕もこれには強くそう思います。
これに関しては目に見えて違いがあるから。メダリストとそうじゃない人。
入賞者とそうじゃない人。
じゃあ何が言いたいんだよ。
3位と4位の差とか8位と9位の差って記録的には大差は無く負けると思っている方はちゃんと負けるし、勝てる相手だなと思ったらちゃんと勝てる。
面白いことにその通りになると思っています。
急に精神論かよ。と言いたくなりますが、ただ言わせてください。
その現象を吹っ切ってからは少なからず必ず負けるという事は無くなったし、表彰台に乗る回数は圧倒的に増えました。
では僕がその思考を吹っ切れたキッカケは何だったのか。
大学4年時の冬期練習
当時初めて陸上競技連盟の強化選手として合宿に参加させていただきました。
そこには先ほどあげた猛者たちに、「おぉ〜永田も強化指定デビューか」と言った感じで迎えられました。
冬期の合宿だったのでメニューはキツいものが沢山あり苦手な物も得意な物も、中でもキツかったのは200を5本3セットとか、とにかく付いていくのが大変でした。
もう足2本じゃ足らない。ケツも2個じゃ足らない。
呼吸も小型犬くらいの速さ。
きついメニューをやる時、僕は感情を捨てる癖があり、最近のロボットより無機質な存在となります。
これについても気が向いたら書きます。
そんな中何本もやると勝てるタイミングが出てくるわけですよね。
勝てるタイミングが増えてくると猛者の態度も少し変わってきます。
負け惜しみワードが出てきたり、言い訳ワードが出てきたり、弱音ワードがポロリポロリと溢れ始めます。
ここで僕は気付くのです。
ん? 猛者達も人間なのか?
ん? と言う事は負ける理由なんてないぞ?
何故今まで負けていた?
そう思うと負けてきたことが悔しくて悔しくて俄然燃えた。
そうなんです。頭の上にオリンピアンですと光っている人も、インターハイ勝ってますと光っている人も追い込まれたら、とても人間味のある人たちでした。
キツい事はキツいと言うし、言い訳だってしてしまうし、弱音だって吐きます。
だから僕はそれを教訓にし、絶対に言い訳や弱音や負け惜しみを言わないように前だけ見ることを、少しでも勝てるタイミングを増やすことを心がけました。
これは逆も然りで誰かに猛者だと思われているのに、永田も人間なんだと思われたくなかったから。
猛者達と合宿という共同生活をして猛者も人と認識してからは結果は確実に良くなりました。
勝てるようになったし、表彰台に乗れるようになりました。
それまでは自分自身で永田は4位がお似合いと心のどっかで思っていたんです。
つまり
Nagapediaでは
負癖とは
記録自体にそんなに大差は無いのにインターハイ勝った人には勝てないとか、記録ホルダーには負ける。
同じ人間なのに勝手に猛者扱いをして勝てなくてしょうがないと決めつける行為。
ですので同じ思考に陥っている方、まず勝てない相手をよく見てみてください。どんなに強い選手でも絶対人間味ある言葉を漏らしているはずです。
そんなこと言ったって強い人は強いし〜って思った方。すでにあなたが付け込まれる要素を持っているから気をつけたほうが良い笑
最後に、棒高跳の選手は仲が良いと僕は思っているし、先輩後輩関係なく良きライバルだったからこそ僕も成長ができた。
決してライバル達に敬意が無くここに書いているわけではありませんので悪しからず。
また当時僕は22歳とかだったので先輩からしたら生意気だったと思う。…今もか笑
ではまた次回!
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