こんにちは。永田です!
今回はトレーニング原則の2つ目を紹介しようと思う。
それは「意識性の原則」だ。
意識性の原則は簡単にいうとトレーニング中は筋肉以外のことは考えず、自分の筋肉と対話しなさい。ということだ。
そしてトレーニング動作で意識性の原則が存在するのであれば各競技の技術練習にも存在すると僕は思っている。
競技中にどのような意識をするのかは様々だが、僕は筋肉を意識することが多い。
それも含めて紹介しようと思う。
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目次
意識性の原則
意識性の原則はどの筋肉を使っているのかを強く意識することとされているが、これが意外と難しい。
正しい意識をするには正しいトレーニングフォームで行わなくてはならないからだ。
その正しいトレーニングフォームは人によって可動域が違うので一概に何が正しいとは言い切れない。
これは後日書こうと思っている個別性の原則とも言える。
意識性の原則をスクワットで説明しよう。
お尻やハムストリングに意識をするのか大腿四頭筋に意識をするのかで体への変化も変わってくるだろう。
そして意識の仕方は様々あって筋肉だけとは限らない。僕はスクワットは股関節でと意識をしている。
種目に応じて筋肉に意識をするときもあれば、関節で意識することもある。
それは目的に応じて意識を変えるべきだと思っている。
ヒップを上げたいという目的があるのであればスクワットにおいては多少お尻に意識が入りやすいフォーム(足のスタンスやつま先の向き)を取りお尻だけを意識すれば良いのではないだろうか。
僕みたいに競技に結びつけたいと思うのであれば、お尻だけでは足りない。
競技において一つの筋肉だけが働くなんてことはない。
つまりどう動かして力を発揮したいのかを意識しなくてはならない。
となるとスクワットにおいて股関節が一番動作範囲が広いことを思うと意識的に股関節周辺の筋発揮を行わなくては競技に結びつかないのではないかと考えている。
だから特定の筋肉ではなく、股関節を意識している。
そして大衆的なジムでトレーニングするときの注意してほしいことがある。
周りにたくさんの人がいるため自分がトレーニングしている最中はあまり鏡を見ない方が良い。
これはアメリカのMark Rippetoeさんの言葉だが。
彼は自身がパワーリフターでCSCSのコーチですごい方なんだけど紹介します。
自分がこれからトレーニングに集中する際に、ジムに居合わせたバカタレが後ろを通りかかって、自分自身の上腕二頭筋の大きさに見惚れている姿が鏡越しに目に入ってしまうのは避けるべきだ。
出典:marvel studio「マイティソー」より
確かに…これは意識性の原則を阻害してくる要因だ。
マイティソーのような人がいたら目を奪われるし、イカしたトレーニング女子がいても目を奪われる。
そして鏡の前でポージングをしたり自身に見惚れるのは自由だ。
しかし視界に入ると意識性の原則が一気に奪われるのも事実。
僕も以前大衆的なジムで明らかに僕よりも脚が細い青年がセーフティバーも構えず、スクワットをよろよろと100kg行っているのが視界に入っていた時はハラハラして意識が削がれて全然集中できなかった。
恐ろしすぎる。
ある程度フォームが確立したら鏡を見ないで股関節がどれだけ下がったのか、どこの筋肉が働いているのかを自分の身体で感じ取ることが意識性の原則を加速させるとも思っている。
その後にムービーで自身の感覚と動作の事実をフィードバックすれば良い。
もしくはトレーナーの言葉に従うべきだ。
もっとしゃがんで。と言われたら、もっとしゃがめば良い
トレーニングはパーソナルスペースに限るし教わることをおすすめする。
競技動作にも同じことが言える
トレーニングの意識性の原則が分かったところで僕は競技でも意識的に動くことが意味のある練習だとも思っている。
それは色んな意識の仕方がある。
ドーンと力強くやグングン進むようになど感覚的に捉える選手もいれば。
走る時の脚の動きは流れないようになどフォームをイメージして行う選手もいる。
僕は必要に応じて感覚的に伝えることもあれば物理的にイメージを伝えることもある。
そして自分で動作を行うときは他の類似した知っている動作を当てこめて意識したりもする。
どういうことかというと、棒高跳は助走スピードを最大にした後にスナッチ(突っ込み)をしプルオーバー(ドライブからスイング)をした後デッドリフト(ポールに合わせて引き抜く動作)をするイメージでやってる。
これは全てが同じ動きではないんだけど動作意識が類似しているし各種目はどの筋肉で動作をするのか理解しているため棒高跳の跳躍をしている最中でもウェイトと同じく筋肉の伸長反射を感じることが出来る。
学生の1〜2年生や混成選手は棒高跳をあまり理解しているないため、彼らが知っている動作をイメージさせてあげると動きが変わったりする。
スイングでよく見るのは鉄棒での足上げ腹筋のようなスイング。
これだと肩を軸にスイングが行えず逆さまにはなれない。
そこで混成選手に伝えたのがプルオーバーだった。
入りはできていたので入ったら右手でプルオーバーをするようにポールを押し返してごらんと伝えたら、足上げ腹筋の動作はなくなり肩を軸にしたスイングができるようになった。
ウェイトを競技に結びつける意識は僕はこのように彼らが知っているであろう類似した動作を伝えるように心がけている。
だからウェイトのフォームは大事だし、日頃からどこがどのように使われているのか理解し意識的に行わないと意味がない。
普段から意識的に取り組んでいればウェイトの類似品で解決の糸口は沢山あるとも思っている。
棒高跳を1から理解せずとも4理解している他の素材があるならそれを使うべきだ。
最後に
トレーニング中は自己の筋肉に意識を集中し他のものを絶つことが大事だ。
トレーニングの最中くらいは自己中で良いのだ。
レスト中は周りにも配慮しよう。
そのためには環境づくりや指導者が大事になってくる。
なかなか一人ではできないこともあるし大衆ジムなら尚更色んなルールや色んな人がいて集中できる環境じゃない。
意識性の原則は決して思い込みではない。
自分と向き合う意味で自己対話をするための意識性の原則だ。
気持ちの部分や感情の部分は決してバカにはできない。
またトレーニングに限らず特異動作を行いう際は知っている要素で課題を潰すのも良い手だと思っている。
そういった意味ではウェイトトレーニングで類似品を当て込み体が知っていることで動きが変わったりもする。
そのためには正しいフォームで正しい筋意識をする必要がある。
そして色んな筋肉の使い方を学ぶ必要がある。
頭で考えても思い通りにならないのが筋肉。
体の意識で表現できるのが筋肉。
ではまた次回っ
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