こんにちは。永田です!
ちょっと高校の時の話をしても良いでしょうか。
僕は2006年の3年の時に南関東大会の試合で1998年から8年間破られなかった大会記録を跳んで優勝しました。
だけど翌年2007年(千葉県の選手)に大会記録を更新され1年間しか名前が残りませんでした。
その後も2010年(千葉県の選手)、2015年(神奈川県の選手)と順調に大会記録は更新され続けて高校生のレベルも上がっています。
ただね、今回言いたいことはね。
大人げないかもしれないけど、1998年の現日本記録保持者:澤野大地さん(千葉県の選手)の記録を越えたのは僕、永田純也(神奈川県の選手)だからね。
あれでしょ、澤野さんの記録は越えられないかもしれないけど、永田の名前なら越えられるわって思って1年で越えられたんでしょってこと。
とまぁ書いていて、めっちゃ大人気ないなとも思いながら、でもネームバリューが強烈で8年破られなかったと思うし、実際に越えられそうな先輩方はたくさんいたと思います。
逆に僕は当時、澤野さんを凄い高校生アスリートだった事を本質的には理解していなかったかもしれない。
書き起こすと千葉県の選手と神奈川県の選手がやり合ってるね笑
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目次
タイミングと認識レベル
南関東大会の澤野さんの大会記録は当時僕の自己ベストよりも10cm高い5m10だった。
世界選手権やオリンピックに出ている選手の記録だ。
凄くないわけがない。
越えられた理由は2つ考えられます。
①タイミングが良かった
②認識していなかった
まず1つ目「タイミングが良かった」ことについて。
当時の僕がタイミング的に成長過程だったから跳べたのかもしれない。
これが、1年前に5m00を跳んでいて何回か5m10にチャレンジしていたら状況は違ったかもしれない。
2005年10月 4m91
2006年4月下旬 5m00 (初5m00)
同年5月半ば 4m90
同年6月の上旬 5m11
つまり5m11は狙っていたわけではなく、然るべきタイミングに訪れたのではないか?
バー種目じゃなくても、何かを越えることに対して一度でも心に疑心が生まれると壁を作ります。
それが5m11の時に発生していなかった為越えられたのではと思います。
この数字に対する壁ってのがまた厄介で自分もそうだし、見ている人も陥る沼です。
数年前の100mが良い例で9秒台が出るのではないかと期待されればされるほど10秒台でフィニッシュした時はスタンドから溜め息が漏れていました。
誰も悪くないんです。
期待してくれているから漏れるものだってあるし、競技者だって9秒台を出したくて本気で走ってる。
そう、誰も悪くない。
話が逸れてしまいました。
もう一つ「認識していなかった」について。
僕はこの関東大会もそうだったが、スルスルと記録も結果も上手く行っていたため大会記録がどうとか、澤野さんの記録が凄いということを理解していなかった。
そして澤野さんはこの段階では同じステージに居ない遠い雲の上の人。
つまり現に向き合って対峙しているわけではない。
というか僕が調子に乗ってた笑
出典:鳥山明「ドラゴンボール」より
こんな感じ笑
全国のトップを経験していない僕はまさに「井の中の蛙大海を知らず」状態…笑
もう僕が主役! ぐらいにイキがってた笑
だからこそ、この大会は良い方向に転んだのではないだろうか。
もし、このタイミングで澤野さんを深く知っていたら…
憶測ですが千葉県の棒高跳の高校生は澤野さんの功績を耳タコのように聞かされていたかもしれない。
そうすると尊敬の意が芽生える。
僕は尊敬の意が芽生えてしまうとその存在を越えるのが急に難しくなるのではないかと思っています。
現にその後に続く競技生活でこの「敬意」というものがいかに厄介だったことか。
まぁ簡単にいうと、当時の僕は怖いもの知らずだったから越えられたのであろう。
セルの怖さを本質で理解していないからサタンは果敢に挑戦することができたのだ。
最後に
過去の武勇伝のような記事になってしまったが、今回言いたいのは「澤野さんの記録を越えたのは永田だからな!」 ということ。
すみません。何年経ってもこの事実が悔しくて8年かかった大会記録が1年で消えた事をネタのように言ってます笑
ただやはり、8年間越えられなかった記録と1年で越えられてその後も更新される記録はそれなりに違いがあり、理由があったのではないかと思い記事にしました。
もちろん記録が更新されていくのは陸上界にとって一番良いことだ。
ただ、そこに存在していないのに、ネームバリューにヒヨることは誰にでもある。
つまり、僕も中学生の時や高校2年時の時からバーンと結果でネームバリューを培ってきていたなら、永田さんの記録は無理っ! ってその後も名前が仕事をしてくれたかもしれない。
でも時には無頓着で何にも動じない方が良い方に転ぶことだってある。
無知が力になることだってあるということ。
更にたまたまタイミングが揃ってしまうことだってある。
運も実力のうちもあるってこと。
つまりだ…8年の時を動かしたのは永田だよってこと笑(いい加減見苦しい…)
ではまた次回っ!
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