#5 体重ではないのでは。

こんにちは。永田です。

今日はダイエットの際に心得なくてはならない、むしろ囚われてはいけない考え方について書いていきます。

 

多くの人を悩ませている内容だと思うし実際に苦しんでいる人を多く見てきました。

 

それは体重。

 

なんの捻りもないように思いますが、数字として現れてしまう以上気にしますよね。

僕もスカウターに戦闘力が表示されてしまったら、かなり気にすると思います笑

 

では具体的に気をつけるべきポイントと、どこに目を向けてダイエットを進めていくのかを説明したいと思います。

 


目次

体重計には乗らない方が良い

 

ん?どういう意味ですか?

言葉の通り、体重計には乗るなということです。

 

いやいや。…いやいやいや。違う違う。体重を減らしたいのよ。…乗らなきゃ結果わからないじゃん。

 

ちがーう!あなたは「体重」を落としたいのではない!「体脂肪」を減らしたいんでしょー!

 

体重って噛み砕くと何でしょうか。

体の総量。雰囲気でいうと中身が分からない箱とかパッケージみたいな物でしょうか。

その中に筋肉が入っていて、内臓が入っていて脂肪も詰まっているのが人体です。

 

その中身まで測れるのが体組織計です。

つまり体重計だと中身まで見えてこないので内容量が分かりません。

体重が減ったり増えたりした時に「」が増えたり減ったりしたのかが分からないということです。

 

じゃあ具体的にどの様に数字を解釈していくのか。

 


筋肉量と脂肪量と脂肪率

 

まず体組織で変化するのは基本的に筋肉量脂肪量脂肪率です。

骨量も出てきますが成熟した大人なら基本的には増えたり減ったりしません。

骨量は女性なら大体1.9kg~2.1kg、男性なら大体2.8kg~3.1kgほどです。

0.1gなどの変動はありますが誤差です。

 

比較しやすい様に2パターンの人を想定してみましょう。

 

Aさん 身長160cm 体重55kg 体脂肪率28

Bさん 身長160cm 体重55kg 体脂肪率22

 

この2人体脂肪率以外は一緒です。でも体つきや見え方は随分と違いがあると思います。

比較図がないのでイメージしにくいと思いますが数字だけ噛み砕いていきますね。

 

Aさんの脂肪率は28%と言う事は、55kgの28%が体脂肪と言う事です。

55×0.28=15.4kg ←コレが脂肪量

 

て事はAさんの筋肉量は、55kg(体重)から15.4kg(脂肪量)と2kg(骨量)を引いた37.6kg

となります。

 

ではBさんも同じ様に計算してみましょう。

体脂肪率が22%なので

55×0.22=12.1kg←コレが脂肪量

筋肉量は、55kg(体重)ー12.1kg(脂肪量)ー2kg(骨量)=40.9kg

 

 

Aさん 身長160cm 体重55kg 体脂肪率28% 筋肉量37.6kg 脂肪量15.4kg 骨量2kg

Bさん 身長160cm 体重55kg 体脂肪率22% 筋肉量40.9kg 脂肪量12.1kg 骨量2kg

となりました。

 

…多分まだピンと来ないのではないでしょうか笑

コレだけで分かってくれる人はダイエットについて知識があると言う事です。

 

数字だけ並べて解決にはなりません

 

ではAさんとBさん、違うのは筋肉量と脂肪量の約3kgの差

ここを噛み砕いてみましょう。

 


筋肉と脂肪を見てみよう

次の写真はよく使われていますが脂肪の体積と筋肉の体積2kgの比較です。

先ほどのAさん、Bさんの3kgの違いとなると、視覚で1.5倍してみてください。

震えると思います。

 

 

右が脂肪で左が筋肉です。

3kgの脂肪を薄ーく伸ばして体中にペタペタと貼り付けたらどうなるでしょうか。

あったか〜い。幸せ〜(´∀`*)とはなりませんよ。

仮にあったかくても震えますよ。

 

胴回りにマルっと貼り付けたら予想通りパンチクリンになってしまいます。

 

ですので体重計で体重だけの変動を見ていると、脂肪が増えたのか減ったのか、トレーニングを頑張ったから筋肉が増えたのか、座ってばかりで筋肉が減ったのか分からないと言う事です。

 

コレを知ってから、体重が増えてしまいました。ショック!帰って寝る。と落ち込んでいたお客様は、体重が増えても筋肉が増えた時に喜ぶ様になりました。

 

更に筋肉が増えて体重が増えても脂肪量が変わらなければ体脂肪率は下がっています。

 

ん?何何何?早口言葉かい?筋肉増える…?下がる?脂肪減ったの?え?何?減ってない?

 

混乱するので…Aさーんちょっと来てください。

数値を変えますね。頑張ってトレーニングをして筋肉量を増やしましょうか

Aさん 身長160cm 体重55kg 体脂肪率28% 筋肉量37.6kg 脂肪量15.4kg 骨量2kg

↓ トレーニング頑張りました。

Aさん 身長160cm 体重57kg 体脂肪率XX% 筋肉量39.6kg 脂肪量15.4kg 骨量2kg

 

体重が2kg増えました。ここで増えたのは分かりやすいように全て筋肉です。

脂肪量は変わっていません。

実際に筋肉を2kg増やすのはめちゃくちゃ大変だしこんな上手くいく事はほぼありません

現実的なことを言ってすみません。

 

では28%だった体脂肪率はどうなったの?

15.4kg(脂肪量)÷57kg(体重)×100=27

1%下がりました!やったー!

 

1%って世知辛ぇな!

 

お気持ちお察しします…笑

実際にはトレーニング頑張れば多少の脂肪量も減るので1%って事はないでしょう。

ただ筋肉量で体重が増える分には体脂肪率は減っていく事は事実です。

 


まとめ

要するに、体重計で箱やパッケージの総量の変化では、内容量の変化が分からないと言う事です。

 

あなたが減らしたいのは本当に体重なんですか?

体にまとわりついている物は何ですか?

 

それを減らしていくことに考え方を改めないとダイエットは上手くいかないのではないでしょうか。

 

質問等があればコメント欄にでも。

 

ではまた次回!

 

スポンサーリンク



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA