こんにちは。永田です。
世の中には数多くのスポーツがあり、人それぞれの楽しみ方で運動に取り組んでいます。
サッカー、野球、陸上、柔道、テニス、カバディ、インディアカなどなど。
知っているものもあれば何それ?ってものまで。
そんな中なぜ永田は陸上競技の棒高跳だったのか。
目次
お前器用そうだな。
見出しの通りです。こんな感じで中学1年生の時に先輩に誘われて始まりました。
まぁ始まりなんてこんなもんじゃないでしょうか。
漫画の主人公みたいに
「俺は棒高王になる!!」 ドン!!!
とか
「おめぇーつえーなー。ははっオラわくわくすっぞー」
なんてことには普通なりません。
「お前器用そうだから棒高やらない?」
僕は断りました。
「嫌です。」
理由は先輩には言えませんでした。
だって一番怖い先輩だったから。
適当に理由をつけて。(なんて言ったかは覚えていません。多分高いところが怖いとか、ポールの先端が怖いとか。)
ただ先輩は諦めていなかった…
何日か経ったあと。
「お前器用そうだから棒高やらないか」
聞いたことあるフレーズだが、声をかけているのは先輩ではない。顧問の先生だ。
「…はい。やります…」
ちょろい。
先輩め先生に手を回すとは…ぐぬぬ。
出典 大場つぐみ「DEATH NOTE」より
とまあ最初は優しく指導をして下さっていたのだが徐々に優しさという皮が剥がれ鬼のようになっていきます笑
ポールには上下があり下はボックスに突っ込むためプラグというカバーがあります。
上はグリップなので、握る方。
ポールはテーピングが巻いてあるくらいで基本的には裸みたいなもんです。
ポールはプラグを地面に、グリップを上に立てかけなくては傷が付き折れやすくなってしまいます。
ですので逆さに立てかけることはご法度です。
ふと準備の時にグリップの方を地面にしてしまった時、フルボリュームで
「お前!逆に立て掛けてんじゃねーよ!!」
ビクーーーーーーーーーーーーーー!!
ヒエェぇえっぇぇぇエェーーーーすいません。(こえぇぇぇ)
って感じでした。
ですので上級生になった時、下級生にまず立て掛け方を懇切丁寧に指導しました笑
それ才能があるってことだよ。
棒高跳びを始めた時はピットには入れてもらえず校庭の隅で基本のぶら下がり方や突っ込み方の形作りを永遠にやっていました。
先輩はピットを独り占めしていて、呼ばれる時は踏み切った場所を見てくれなどの雑用。
くそう。俺だってピットで練習したい!
なんてことは思っていませんでした。
何故か。
手がマメだらけになっていたんです。
片方3個から4個くらいグジュグジュに。
もう持つのも嫌だ。ただ辞めたいなんてことは先輩が怖いから言えません。
中学3年間の部活はマメだらけで終了するんだ。
マメ部じゃねーか。
なんて思いながら校庭の隅で基本練習の繰り返し。
出典 井上雄彦「スラムダンク」より
そんな中ついにマメ部を辞めたいと思い、切り出すことに。
「先輩…マメが痛くて棒高跳を続けられません」(あぁ怒られる。)
「マメ?あぁマメね。マメが出来るってことは才能があるってことだよ」
「頑張ります!」
ちょろい。
(そうか!マメは才能の証なのか!もっとマメを作ろう!)なんて思いながらポール片手に駆け足で校庭の隅へ。
いや、本当に中学男子なんてちょろい。
これで駆け足で校庭の隅に戻りまた基礎練習を始めるんですから。
でもこれって今振り返ると煽てられ、ちょろかった僕の性格もあるとは思うんですけど先輩がすごい。
だってツンデレの極みじゃないか。こんなの。
普段は後輩を褒めるなんてことはせずに下級生を校庭の隅でちょろちょろ基礎練させといて、呼ばれても先輩のお手伝い。
そんな先輩がさ「才能があるってことだよ」なんて言ったらそりゃ「…好き」ってなりますよ。
「…好き」は言い過ぎだけど浮かれてしまいますよ笑
一応ね言いますけど、ツンデレが趣味って訳ではありません笑
コーチ目線で言うならば、どの言葉をかけると選手のモチベーションが上がるのかを見極めます。
中学生で才能を見つけられている子は少ないし、あっても自覚はしていないと思います。
中学生にとって才能というワードはある意味パワーワードかもしれません。
才能についても思っていることは山ほどあるので今回は書きません。
ですので痛くて嫌だった棒高跳は続けることができました。
本当に辞めなくて良かった笑
棒高跳に出会ったのも偶然に過ぎないし先輩が誘ってくれたのも偶然に過ぎない。
そんな中でかけてもらった言葉をある意味信じてモチベーションになっていました。
要は言葉一つで続ける理由が見つかると言うことです。
ただ言葉のパワーにも期限があり同じ言葉はずっと続きません。
子どもも一緒ですよね。
言うこと聞かないと鬼が来るよ。
小学生には上がる頃には「はぁ?とーちゃん何言ってんの?鬼なんていねーし!」と効かないのではないでしょうか。
この後もたくさんの人や言葉に出会い今もなお、マメ部で跳んでいます。
今回は始まりの出会いを書きました。
シリーズするかは不明です。
ではまた次回!
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