#140 試合の緊張感を練習で出せなきゃ勝負に負ける。試合は試し合い。

こんにちは。永田です!

先週末に鹿児島のジャパンアスリートトレーニングセンター大熊に合宿コーチとして帯同しました。

初めて伺いましたがめちゃくちゃ綺麗なところで充実した施設でした。

写真は1枚も撮っていません。

端くれブロガーとは言え、ブログを書いているのに写真を撮らないのはなんとかしないといけないなと思いました。

僕は土日の2日間でしたが、そんな中、学生が「試合形式」の練習とメニューを組み立てていて「試合形式」について思ったことがあるので書いていこうと思います。

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目次

試合形式の難しさ

よく僕も競技者の時に試合形式の練習をしたことがありますが、今となって思うことはまず試合形式の練習はシンプルに難しい。

もちろんどこまで試合形式と考えるかなのだが、試合形式という以上試合同等で考えるべきだと僕は思っています。

結論から言うと、試合でそれやったら致命的だよね。というシーンが何回もありました。

  • 足合わせに時間がかかる
  • ポールを変えた時に駆け抜ける
  • バーが上がった時に突っ込んで終わる

…ほらまた永田が厳しい意見の記事を書いているのが分かり始めてきたのではないでしょうか。

話を戻します。

といった感じで、試合形式である以上試合同等の緊張感を作らなくてはならないと僕は思っています。

試合形式の練習を否定するわけではなく、やるならば「試合形式」ということを深く理解しなくてはならない。

そういった事もあり、その日は多くの選手に「試合でもそれやるの?」と問いました。

そんなこと言われたら選手は「いえ、やりません」としか言えませんよ。

「なら試合形式ってのは建前になっちゃうけど?」

「…」

…なんて厳しいかもしれませんが、本当に意味を理解してもらいたいのでこう伝えました。

つまり試合形式を本気ではなく建前で言っているのであれば、最初から試合形式なんてやらなくても良くて、本気なのであれば選考会、全国大会、日本選手権、グランプリ、世界大会などで同じことをするのか? を問わなくてはならない。

ということは、明日は試合形式ですっていきなり言われてもそれで良い試合形式ができるかと言われるとかなり難しい。

試合には準備が必ず必要でじゃあ今日は試合形式です! とその日にポッとできるものでもない。

そして、試合形式とポッと言われてある程度作れる選手もいるが、結果としてそういった選手は日本選手権を経験していたり、日本ランカーだったりするので少なくとも試合形式を理解しているのか見受けられました。

逆に試合形式を作れない選手は「試合」の意味が分かっておらずまだ、競技力が伴っていない選手に多く見受けられ、結果としてそうしたくなくても建前のようになってしまい、永田の「お前は試合でもそれするのか?」の餌食になります。

持ち記録が高いが中々結果を残せない選手がいたりします…過去の永田も含め笑

記録と勝負は別物で記録通りに順位がつくわけではない。

試合でいきなり覚醒する選手もいれば1年良くて長くトップに居続けることができない選手もいます。

そこをもう少し深く書いていこうと思います。


試し合い

「試合」とは字の通りである。これ以上でもこれ以下でもない。

お互いと、自分自身と、コンディションと試し合っている。

お前は何回目で踏み切れる? お前はこの雨でもいけるのか? お前はポール変えてもいけるのか?

お前は5m50を1発で越えられるのか?

常に試されている。

それが試合でありもっと言えば日常の練習でも同じである。

よくいう言葉に試合は練習のように、練習は試合のように。という言葉があります。

つまり練習から常に「試されている」と思わない以上試合のように練習などできないのではないでしょうか。

だからこそ試合はまず準備も含めて試されたことをどれだけ応えられるかが勝敗に関わってきます。

踏み切るのが遅ければ負ける確率は上がります。

ポール変えたくらいで駆け抜けたら負ける確率が上がります。

バー上がった時に踏み切って終わってるようじゃ負ける確率は上がります。

お前…これはできるのか?

この囁きに応えることができ実現できる選手が勝ちます。

そういう世界です。

アスリートは試し合っているんです。

出典:岸本斉史「ナルト」より

それを理解しているのか、していないのかで「試合形式」という言葉は大きく変わり一気に建前になります。

そして出てくるのは言い訳と不甲斐なさしか出てきません。

そんなもんは永田も経験済みです。

本当に言い訳しか出てきません笑

だからこそ、普段の練習時に「試されている」という緊張感が大事になってきます。

ここに技術的な話はありません。

心持ちの問題です。

それは見ている側には伝わります。

もちろん本人も強くなりたいと思っているとは思いますが、練習で緊張感を作れない選手は勝負の場で負けの確率が高いと思っています。


最後に

中々厳しい内容になってしまいましたが、実際に「それ試合でもやるの?」と伝えた後は明らかに緊張感が溢れます。結果的に次に繋がる試技になるのも事実です。

それを常に自分で滲み出せる選手と出せない選手に分かれます。

指導者に緊張感を出してもらっているようじゃ依存し自らの課題に向き合えなくなってしまいます。

常に自分に問いかけましょう。

「お前はできるのか?」

側から見たら頭がおかしく感じるかもしれませんが僕は練習中に声に出してしまいます笑

「永田、お前はできるのか?」「永田、お前はできるのか?」「永田、お前はできるのか?」

「試されてるぅ〜」と一人でやってます。

中々ヤバいので良い精神病院があれば紹介してください笑

ではまた次回っ

関連:順大の全カレ出場棒高跳選手の話

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