こんにちは。永田です!
今回はトレーニングの原理原則の原則を書こうと思う。
原則は5個存在していて、トレーニングを行う上での機能解剖学的なルールだと思えば良い。
その中で今回は、全面性の原則を紹介しよう。
人間たるものチキンレッグではいかんのだ。
※チキンレッグとは上半身だけムキムキで下半身のエクササイズを行わないメンタル的にも見た目的にもチキンな人のことだ。
出典:尾田栄一郎「ワンピース」より
彼らは人間ではないので脚が細くても大丈夫なんだろう。
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目次
全面性の原則
全面性の原則とは、
トレーニングするに当たり全ての筋肉を滞りなく鍛えよう。
トレーニングに限らず柔軟性、俊敏性、筋力、持久力など体力の向上を全面的に考えようというルールだ。
いやいや、腹だけ割れれば良いんです。
いやいや、腕は太くしたくない。
いやいや、イカした上半身があれば…。
いやいや、持久走は苦手だし体も固いんです。
そんな事を言っているようではトレーニングのルール違反だ。
アスリートなら尚更このルールに従わないと後々怪我をする事になる。
もちろん競技特性があるから全面性の原則に従いつつ特異性の原理に従えば良い。
筋肉はあくまで骨を動かす為の細胞であり逆を言えば骨の位置を決めるのが筋肉量だったり筋力だったりする。
そして筋肉には拮抗筋というのが存在し一つの骨を沢山の筋肉で支え合っている。
その中で一つの筋肉がものすごいパワーで骨を引っ張れば反対を支えている筋肉は、たまったものではない。
テントで言うなれば4方向の軸の一つが思いっきり強く締まれば他の3つは引っ張られテントとして成り立たない。
綱引きで言えば相手側が張り切りすぎて引きずられている。
人間の身体もそれと同じ事が言える。
バランス良く鍛えるから良いパフォーマンスができるということだ。
胸をデカく! 腕を太く! と上半身を頑張り、下半身のトレーニングがツラいからと言って逃げると、上半身の物理量が増える。
そして上半身がある物理量を越えたときに下半身の筋量、筋力では上半身を支えられるパワーがなく膝を痛めたりする。
これは全面性の原則に従わなかったエラー。
他にもお尻やハムストリングだけガシガシに鍛えて前側の大腿四頭筋群を鍛えなければ、骨盤が後傾側に引っ張られ腰が痛くなったり膝が痛くなったり怪我に繋がる。
今、僕も左のハムストリングが痛くなったりする。恐らく大腿四頭筋群の弱さや右の臀部やハムストリングの弱さから左のハムストリングが「俺が俺が」と張り切っているんだと思う。
僕は四頭筋に絶対に効かせたくないマンなんだけどそれは「永田のエゴ」であり、怪我をしたくないのであれば、つべこべ言っても良いからやれ! でしかない。
四頭筋はスプリントにおいてブレーキと言われるがそんなことはない。
僕が効かせたくないのは単に四頭筋は効かせると不快だからだ。
鍛えた方が絶対にパフォーマンス向上する。
そして全面性には体力面でも同じことが言われている。
体力向上のために柔軟性、俊敏性、持久力、筋力などをバランス良く行い、偏ったトレーニングはダメよというもの。
特異性の原理があるから必要な体力はそれぞれ異なるが、バランスが崩れたらパフォーマンスは上がらない。
それはパワプロが証明している。
筋力、技術、精神、素早さなど各ポイントに応じて能力を上げられる。
野球に特化した練習メニューが揃えられているがトスバッティングのコマンドだけで走力は上がるだろうか?
ダッシュのコマンドだけで守備力は上がるだろうか?
必要な要素で必要に応じたポイントが要る。
偏ったトレーニングはポイントが余ってしまい良い選手は作れない。
筋肉は組織だ
全面性の原則を理解した上でどのようにこのルールに従うべきか。
僕は人間の身体を建物と同じものだと思っている。
どこかの柱が弱れば崩れる。
上下のバランスが悪い建物ならば崩れる。
左右のバランスが悪ければピサの斜塔だ。
遠くから眺めるなら良いけど、間違っても住みたくはない。
人間は骨が正しい位置にあれば怪我を起こす事はある程度防ぐ事ができる。
ともなると痛い筋肉を解すだけでは解決にならず、「痛い筋肉がなぜ痛くなるのか」を考えなくてはならない。
それは動作のエラーもあると思うが、他の筋肉が弱いから起こる場合も考えられる。
そして弱いが故にエラーが起きたりもする。
どちらが先とは言えない。
人間は脳から発した信号を筋肉たちが協力しあって動作を表現する。
アスリートも一般の方も膝が痛くなる事があるだろう。
YouTubeとかで膝痛にはコレ! なんて実践しても解決にはなりにくい。
人によって何が悪さをして痛みが出ているのかを考えなくてはならない。
そもそもの筋力が弱いのか動作のエラーによって引き起こるものなのか。
身体を支えるという仕事を任されている筋肉たちはお互いに補いながら働いている。
その中で働かないやつがいたら、同じ仕事を任されている仲間は鬱になり痛みを抱えてしまっても仕方がない。
これは会社と一緒だ。
お尻とハムストリングが働いてくれないから大腿四頭筋群が頑張って働き、四六時中働き酷使され挙句鬱になり膝が壊れる。
これは一つの例である。
つまり僕の左のハムストリングも誰かが働かないから鬱になっている。
働いていないやつを見つけることが怪我を治す為の第一歩だ。
建物も崩れてしまっているところを定期的に補強するだろう。
それを放置し崩壊したらとんでもないニュースになってしまう。
人間も同じことだ。
放置し崩れたら、それは大丈夫だろうと思ったあなたの責任だ。
最後に
体はバランスを保つために筋肉たちがえいさほいさと働いている。
そして働きすぎているものから鬱症状に陥り怪我を引き起こす。
そうならないために全面的にトレーニングを行うことが必要である。
そして競技に応じて必要な要素は異なる。
競技に必要な要素を洗い出し、その中で全面的な体力を上げているのが良い。
柔軟性が低いのであればそれもまた怪我につながる。
俊敏性が低いのであればパワーに頼りそれもまたエラーを引き起こす。
人の体は建物と同じで弱いところから、または強いところからバランスが崩れていく。
それは左右差だけではなく上下のバランスもあるし、片方の筋群内(ハムストリングなど)で起こる場合もある。
怪我をしないためにも、また怪我をしているときは自分の体のどこにエラーが出ているのかを考えないと永遠に繰り返す。
やったようにしか反応しないのが筋肉
脳からの司令に愚直なのも筋肉
ではまた次回っ
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