#111 あなたはあなたでしかなくて誰にもなれない〜個別性の原則〜

こんにちは。永田です!

 

久しぶりにトレーニング原則シリーズです。

 

今回は個別性の原則

 

簡単にいうとあなたはあなたでしかなく、他の人にはなれないというまたしても至極真っ当な原則です。

トレーニングに魔法はないんですか!? …あって欲しいけどもありません。

自分の行動が自分の体に現れます…笑

 

ということで簡単にエピソードも含めながら説明していこうと思います。

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目次

こんな重さも出来ねぇのか

暴力的なタイトルですね。

しかし、運動部にはこんな言葉が飛び交うことがあります。

 

これは個別性の原則を無視し自分がやっている重さと同じ重さをやらせている人の言葉です。

トレーニングは個人個人レベルがあり、骨格が違い可動域も違います。

 

レベルが高い先輩が入部したての後輩に同じ重さをやらせてもベンチプレスは掛け布団のようになり、永遠におやすみなさいです。

そして後輩は何の身にならない重さを繰り返し行いウェイトの成果はほぼゼロとなってしまいます。

 

レベルが低い状態で高いレベルの戦いに挑み負け続ければ経験値は入りません。

瀕死になり続けレベルは一向に上がらないのです。

それと同じでウェイトもフォームが崩れずに挙げれる重さが個人個人違います。

 

ですので、後輩諸君は重さを上げられないことを恥じず、僕はこの重さで頑張ります! とその重さで最大限筋肉に負荷を掛ければ良いのです。

 

大体そういった先輩はマウントを取りたいだけですので、地道に成長し先輩の重さを越えたら「そんなにデカくして何目指してんの?」となじってきます。

 

何を目指すのかは取り組んでいる個人の心に灯っていれば良いので、サイヤ人ですとでも言っておきましょう。

 出典:鳥山明「ドラゴンボール」より

 

ですのでトレーニングはいかに他の人に流されることなく目の前のバーベルに向き合うかが大事になってきます。

人の重さをバカにする行為は恥ずかしい行為ですので心当たりがある方は明日から改めましょう。

 

誰が何キロ上げるとかは気にしてしまうかもしれませんが、僕は指導する際、その人の前回と比べるようにしています。

人が何キロあげるとかは関係ないからです。

 

自分史上最強になれば良いんです。


固いねぇ…もっと柔らかい方が良いよ

今度は可動域の話です。

関節も個人差があります。

 

僕は肩関節が固いです。

幾度となくもっと柔らかい方が良いと伝えられてきました。

 

ケアし、いくら月日が流れようとも柔らかくなることはありませんでした。

ですのであるタイミングから諦めましたが、今思うことはその可動域でどのようにして物理的パワーを生み出せるかを考えることの方が大事だと思っています。

 

指導していても多くの人は、あの人の骨格がホニャホニャホニャ。あの人のお尻がホニャホニャホニャ。とどうしても人に引っ張られてしまいます。

 

気持ちはめちゃくちゃ分かります。

「隣の芝は青い」という諺があるようにそれは人の常ですから笑

 

ただ先に書いた通り、あるものをどう生かすか。

ないものを獲得する時間と、あるもので試行錯誤するなら、圧倒的に後者の方が結果が出やすいです。

 

お客さんで昔に腰の手術を行い骨盤の前傾が取りにくい方がいます。

前傾が取りにくいということはヒンジ系の動作。スクワットやデッドリフトが少し困難になります。

 

そこでスクワットやデッドリフトのフォームを無理やり獲得しにいくよりも、できる種目でお尻や内転筋のトレーニングを入れた方が遥かに結果に繋がります。

その中で少しづつヒンジ動作を獲得しにいけば良いのではないかと思っています。

 

つまり、先の重りと同様に可動域や目的によって最適な種目が一人一人違うということです。

 

そして可動域は一朝一夕で広くなるものではありません。

自分の体を最大限に使えるパワーポジションは自分しか分からないのです。

 

それを指導の中で僕が観察し言葉で伝え、お客さんに再現してもらうということを繰り返しています。

 

これは棒高跳の指導も同じことがいえます。

選手一人一人の特徴を踏まえ観察し続け、出来ることを並べトライアンドエラーを繰り返します。

 

そうやってオリジナルが出来上がり一人一人が人と比べることをしなくて良いと気づいた時に初めて自分と向き合えるようになる。と僕は思っています。


最後に

僕はトレーニングの原則がたくさんあるけれど「個別性の原則」が何よりも大事だと思っています。

自分らしさを尊重、強調する世の中になっているのか正直分かりません。

自分らしさ自分らしさと言うけれど、自分らしさを理解していない人も多くいるのではないでしょうか。

 

そう言った観点からも自分を知る。人と比べない。は個別性の原則に通づるものがあると思っています。

世の中は見えない競争でひしめきあっているので、僕は関われる人とは比較のない優しい世界でいたいと思っています。

 

そして一人一人が自身の目標に向かえるなら自分に集中したほうが良いと思います。

 出典:藤子・F・不二雄「ドラえもん」より

ドラえもんの言うように自分が自分自身のために頑張ることに本当は周りは関係ないのではないでしょうか。

 

それを継続できる人が成果を出したりするものです。

 

一回二回のトレーニングで結果は出ない話

 

それをトレーニングや競技指導を通じて伝えていきたいなと思っています。

 

にしてもSNSで#腹筋って調べるとみんな凄い腹筋で羨ましいわ。

 

ではまた次回っ
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