#39 踏み切れない病・駆け抜け病③

こんにちは。永田です!

 

今回で3回目となる踏み切れない病の内容。

「ざわざわします。」

 

これなんですよね。

トランプタワーメンタルなので風が吹いたらざわざわして崩れます。

そんな中、2019年シーズンが始まるんですね。

 

どのように戦い、どんな結果が待ち受けていたのかを書いていこうと思います。

 

簡単に結果から書き出します。

織田記念   5m21 7位

水戸招待陸上 5m30 3位

日本選手権  NM

全日本実業団 5m30 3位

 

と言った結果で当時のベストは5m55となると振るわない内容だと思います。

ただ、2018年のシーズンベストは5m10だったんです。

 

そして日本選手権でNMをするあたり…僕のようだ笑

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目次


ポールの選択と助走の違和感

結局シーズンインまでに踏み切れない病は克服できなかった。

ただ練習は前回記事→踏み切れない病②の方法で空中の動きまでは作れているから良くはなっている。

 

だが、試合はそうはいかない。

まず練習と試合だと助走距離が僅かに変わってしまう。

ピーキングを合わせているため練習での助走よりかは走れてしまうため、ここでも足合わせに時間がかかる。

更に足があった後にやらなくてはいけないのは、握りを上げること。

 

試合でも相変わらず「16歩のポールワークみたいなやつ」で始まる。

 

うーん。

なんか良い言葉はないだろうか。

曲げとポールワークの間だから。

ポールワークの界王拳みたいな感じ。

 

曲げがスーパーサイヤ人だとしたら、グランプリや日本選手権なんてみんな当たり前のようにスーパーサイヤ人使ってくるわけ。

中にはいきなりスーパーサイヤ人3になっちゃうやつもいる。

 

ただスーパーサイヤ人のなり方を忘れちゃってるもんだから、しかも怖いって言うもんだから界王拳を使うしかないの。

周りの人も「何でスーパーサイヤ人にならないの?」とか言ってくるけど、なれないの。

 

で話を戻すと、界王拳から握りを上げるスーパーサイヤ人になるまでに5本はかかるのよ。

みんなは3本目とかで踏み切っていきなりスーパーサイヤ人になるのよ。

まぁそれが普通なんだけど。

 

でも界王拳で踏み切るのに4本かかって徐々に握りを上げて曲げに至るのに更に5本かかるの。

足合わせから全て完了し「オッケーここからが本当の戦いだぜ」ってするまでトータル7本から9本かかるわけ。

 

そんなに相手も待ってくれないよ。

変身をあと何回残してんだよ。

 

界王拳なのかスーパーサイヤ人か分からない超中途半端な状態で練習跳躍に挑むのよ。

もう技術的指示はそこに存在していないの。

 

ごめんなさい。文章が喋る感じになっていますが、このまま続けます。

 

そんな手探りの状態で試合を行っていました。

でも踏み切れれば空中は上手いもんだから20とか30までは跳べたんだけど、40は無理でした。

 

原因は、ポールの選択幅が広すぎること。

 

とにかく恐怖心があるから、超余裕のポールから入ります。

そしてスーパーサイヤ人になり、競技者としてサイヤ人の血が騒いでくる頃にはポールが流れて、一つ上のポールに変えるんですけど、その変えたポールも流れる。

 

結果としてそこで競技が終了します。

 

要は、ポテンシャルに見合ったポールを使えていないということ。

トランプタワーメンタルに合ったポールを使っている。

ですので使っているポールの選択肢の幅が広すぎるんです。

 

本当は力的に強い装備を装着できるのに、精神ポイントが低いが故に装備ができない。

 

それがもろに現れたのが日本選手権でした。

その日試合会場には会社の方総出で応援に来てくれていた中で記録なし。

 

選手が最後に僕にアドバイスを欲しがった言葉を今でも覚えています。

 

「永田さん…会社の人になんて言えば良いですか?」

 

「知らねーよ笑」


彼はイップスなんです。

後日会社の方にミーティングをさせてほしいと連絡があり本社に出向きました。

まあ内容は何となく分かる。

 

「彼が奮わない原因は何なんでしょうか」

 

僕は彼がイップスだということはずっと伏せていました。

素人に踏み切れないことを説明するのが難しいのと、言い訳っぽいから。

 

でも、もしこのまま応援をしてくれるのであれば話さなくてはなりません。

 

僕は包み隠さずに彼がイップスであることを話しました。

それも学生だった頃から症状が出ていたことも。

 

つまり会社側は最初からイップスの選手を抱えていたことに初めてそこで気付くわけなんですが、まずイップスを理解してもらえなかった。

 

「それは心が弱いということですか?」

 

そうとは違う。

本当に説明が難しかった。

 

でも会社の方とメールでやりとりをしたり、ミーティングをしたり進捗を送りながら理解してもらえるように努めました。

もちろん選手自身も自ら会社の方にイップスを開示し相談に乗ってもらっていました。

 

応援してもらうには理解をしてもらうこと

これがないと多分無理です。

 

選手、コーチ、会社が共通理解しないと何かが足を引っ張ります。

 

共通理解をしたからには誰も甘えられないし結果を求めなくてはなりません。

 

選手との2019年のラインのやりとりを振り返ると結構厳しい内容も送っていました笑

 

「疲れているからといって疲労のせいにするのは簡単だし、そこで逃げる奴が多い中でお前はこれから変わっていく。反省して改善されて初めて評価されるからね。そこのマインドを変えていく」

 

「なぜ下から猛追してくるものに目を向けるの? お前が目を離してはいけないのは上の人たちだろ。インテリジェンスが足りない」

 

とか当時ラインで送ってるし、2019年の全日本実業団の試合中に言った覚えもある笑

永田コーチ怖い。

 

でも、踏み切れる踏み切れない関係なく気持ちの持ち用で行動が変わるのはあるし、人が出来ないことや、考えもしないことをするのが強くなる要素だと僕は思います。

人生も同じと僕は捉えています。

 

そして2019年全日本実業団で5m30で3位だったけれども、久しぶりに全国での表彰台を果たしとりあえず一安心? でした。

 

次回

「オリンピックに出たい!」

「3年ぶり自己ベスト」

 

の2本です。

 

ではまた次回っ!

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