#30 日本選手権:標準記録

こんにちは。永田です!

 

2021年の日本選手権の標準記録が告知されましたね。

…容赦なさすぎぃ…笑

 

棒高跳の5m50って。

10年前の世界選手権の標準記録が5m55だったわけで、僕はこれを目指していた!

だからと言って今回の標準記録がおかしいとはならない。

 

10年経てば時代は変わる。

10年あれば、3DSからNintendo switchになるように、PS3からPS5になるように世の中は進化していくもんだ。

それを、10年前は…とか言っていたら平成を生きている状態。

まさに昭和を忘れられない残念なおじさんになってしまう。

 

もちろん背景には世界の陸上界のレベル向上があり、オリンピックの兼ね合いもあるだろう。

開催されるかされないかは僕達がコントロール出来るものではないので、判断を委ねるしかないのだが。

 

コーチとして、色々考えさせられる標準記録となったので書いていこうと思います。

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目次

過去最高水準のハイレベル

現段階で、標準記録を越えている選手は8人。

5m50を8人越えているってだけで改めて今の時代じゃなく良かったわ…笑

 

もうベジータも言ってる。

 

     出典:鳥山明「ドラゴンボール」より

 

もうコーチをしていても怖い。

でも、ピットの立っている選手はもっと怖いかもしれない。

僕にはもう計り知れない。

 

コーチとして3年目で選手が復調しタイミング良く去年の日本選手権のタイトルを獲得できたが、世間的に今年は挑戦者という立場ではない。

もちろん選手と話をし、自己ベストや実績も加味するとまだまだ挑戦者なのだが、あくまで今年は挑戦者ではないと共通の認識をしている。

 

ただ室内大会や海外の主要大会が中止になったり延期になったりする中で、どうモチベーションを保ちつつシーズンに向けていくかが大切なのだが、これがまた厄介だ。

 

僕は選手に自分でコントロールできないことには意識を向けないようにと伝えています。

例えば、グラウンドコンディションや人の言動や態度。

 

風が悪いと言ったところで良くなるわけないから自分と向き合って自分が最大限やりきってダメだったら風のせいにしろと伝えています。

むしろ風をも凌駕してほしい。

 

最初から風のせいにするなということ。

 

人の言動や態度が気になることもあるけれど、自分が気に病んで人が変わるなら人間関係に苦労はしないので、言われたことを素直に受け止め、自己と向き合い距離感を測ることも大事と伝えています。

ただ、相手も本人の為を思って言ってくれている…と思いたい笑

 

最初から人のせいにするなということ。

 

ただ今年は去年からのコロナ禍でアジア選手権の中止が発表された。

文句はないし状況を見れば中止が正解だと思う。

 

それに対し、やはり選手が一番しんどいわけだ。

コントロール下にないとはいえ、事実を受け入れるのにもエネルギーは必要だから。

だからといって何もしないという選択はしたくないので考えられる策を練っているわけだが…。

 

何ともぶつけどころのない状況だ。


一歩一歩

どんな選手であれ一歩一歩なんだ。

もちろん一歩のデカさが違うことは往々にして存在する。

 

だけど、どんな選手だろうと一歩しか前には出せない。

以前目標自体が壁ではないと書きました。

階段を登るのと一緒で、一段一段確実に作っていかないと目標は見えてこないと思います。

 

壁という表現だと越えたらまた平坦じゃんと僕は思うので違う気がしています。

段なら常に新しいものを作り、よじ登り、また作ってはよじ登りの繰り返し。

だから努力は大変なんだと思います。

 

時に努力を怠り、ハリボテの階段を作って転落していく人もいるわけだ。

恐ろしい…。

僕も何度ハリボテを作ったことか笑

それっぽく積めてて「うわーオレって天才かも?」と踏んだ瞬間落ちる。

転落が収まった頃には傷だらけだよ笑

 

  出典:鳥山明「ドラゴンボール」より

 

だから選手だけで目標を達成するのは難しくて、コーチやトレーナー、マネージャーがいて段の積み方を俯瞰で見てあげることが大事だと思います。

 

「え? それを積もうとしてんの? 積める? それ積めたら面白いね!」

「あっちが崩れそうだから修正して!」

「ここ壊れてるわ。もう手遅れだ。あ〜転落だ。痛そう。」

などなど。

 


最後に

どんな時代であれ、過去最高水準の標準記録だろうとコロナ禍だろうとやるべきことは変わらない。

一歩一歩しか進めないなら、一歩一歩積んでいくだけでコントロール出来ることだけに集中することが大事だと思います。

 

マリオカートだって人の妨害にイラつくのも分かる…ダミーボックスを正規のアイテムボックスに被せるとか本当にムカつく笑

でもそれは自分のコントロール下にない。

 

自分でコントロールしダッシュ床に乗ることだけを考えたりドリフトを確実に決めた方が速いだろう。

ただ逆にダッシュ床に乗ることだけに捉われると遅くなる場合もある笑

 

厳しい時代かもしれないけど、今回の標準記録を見て改めて気が引き締まりました。

 

しかし…去年の段階で跳んでくれていて良かった〜〜〜〜!

「100%出れる」のと「ほぼ100%出れる」は別物。

 

ではまた次回っ!

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