#22 言葉はプレゼントでタイミングと渡し方が重要

こんにちは。永田です!

 

僕は言葉をかなり大事にしています。

言葉の意味や、漢字の由来を調べたりもします。

 

そうすることによって、受け取り手の気持ちを害することなく腑にストンと落ちる感覚があるし、僕は世の中の皆にも言葉を大事にしてほしいと勝手に思っています。

 

よくコミュニケーションをキャッチボールと例えますが、これに僕は少し違和感を感じます。

僕の感覚では言葉はプレゼントに近いと思っています。

受け取り手が開けた時に嬉しい物と嫌な物があるように、必要な物と不必要な物があるように…

 

確実に言葉にもそれは存在します。

言葉は贈り物です。

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目次

受け取れるタイミングを見極める

先日、後輩に「永田さんのあの時の試合のあの指示はめちゃくちゃイメージしやすかったです。なんであの言葉が出てくるんですか?」

 

と嬉しいことを言われました。

 

それはその感覚を経験しているからが答えなんだけど、大事なのはここから先で、その選手がその言葉を理解できる競技レベルにいるのかを考えています。

 

つまりプレゼントの箱を開けたときに選手が、これは使えます! うわー良いものもらったー!

と価値がわかると腑に落ちて動作が変わったりする訳です。

 

逆に同じ指示だったとしても、受け取り手がプレゼントを理解できないと。

 

永田:今、動作がこうなってるからこうしてああしよう。

選手:はい! がんばります!

 

…言葉は空を切り腑には落ちずに地面に落ちます

そして何も変わらず同じ失敗を繰り返します。

基本アスリートは頑張り屋さんなので理解していなくても頑張ります


同じ犬は想像できない

「僕は昨日に追いかけられました。牙剥き出してめちゃくちゃ怖かった」

 

この文章で皆が共通理解できるのは永田がに追いかけられたということだけです。

どんな犬種かは分からない。

芝犬を想像した人もいれば、ドーベルマン、チワワを想像した人もいるかもしれません。

 

僕が競技者だったときに「突っ込み動作を早く出せ」と言われた事がありました。

ひたすらに早く出していましたが、もっと早く! 変わらない。 まだ遅い。

 

「いやもう腕吹っ飛ぶくらい早く出してますよ。これ以上早くは無理な気がします。」

 

と言った事がありました。

 

後日、別の方に見ていただいたときに

「突っ込みの下ろし始めが遅いから下ろすタイミングを早くしてごらん」

 

  出典:青山剛昌「名探偵コナン」より

 

「そうか…早くってそういう事だったのか。何もかも暴いたぜ。」

 

って感じでした。動作も良くなりました。…が!

あの日の突っ込みを早く動かし腕引きちぎれそうになり、動作に改善が見られなかった練習って…と思わざるを得ません。

 

原因は2つ

同じ早くでも何を早くするのかを僕が理解をしていなかった

理解できるようにプレゼントを渡さなかった。

 

具体性に欠ける言葉は時に人を混乱させます。

言葉を理解してもらうには、粗悪な梱包をせずに丁寧に梱包して渡す事が大事です。

もちろん受け取りての汲み取り力も必要です。

 

つまり、冒頭の「犬」も「早く」もコーチと選手間で共通認識をするためには、「犬」も「早く」も擦り合わせないと課題に対して前には進めないという事です。

 

だからコミュニーケーションの量が大事だとも思っています。


受け取ってもらえないプレゼント

もう一つは選手が成熟してくると、プレゼントを受け取ってもらえないタイミングがきます。

 

いや、それは要りません。

いや、それはどうなんでしょうか。

 

でも絶対に必要な事を伝えているんですけど、本人の意には反している言葉たちです。

 

きっと両親の気持ちとはこんな感じなんでしょう。

両親が言ったことは大体、的中します。

 

風邪をひくからもう一枚着なさい。

転ぶから走らないの。

ガラスを割るから他のところで遊びなさい。

 

大丈夫だよーって言いながら、全っ部やるのが子どもなんです笑

 

でも、言葉はプレゼントなので受け取ってもらえれば良いんです。

ほら! 必要なんだから受け取りなさい! って言われても受け取りたくないのが人の性

 

僕は受け取ってもらえる様に渡し方を考えました。

 

今は分からなくても良いから、必ずわかる時がくるから伝えとく」

 

これが大成功!

受け取ってくれます。

 

そして2〜3ヶ月後に、永田さんの言っていたことが分かりました! と報告がきます。

 

  出典:大場つぐみ「DEATH NOTE」より

 

こんな顔はしていませんがこんな感じ笑

 

つまり、開けようと思わなくても然るべき時に開く時限プレゼントを渡しています。

それは選手が歩いている道の先に何が待ち受けているかを知っているからです。

 

両親も同じです。両親だって薄着で出かけて風邪を引いたから、ボールでガラスを割ったから分かる訳です。

 

ぜひ皆さんも試してみてください。


最後に

言葉はプレゼントです。日本人は人からの褒め言葉を謙遜しがちで僕は勝手に悲しんでます

 

僕は思ったことしか言わないので基本的にお世辞は言わない、というか言えない笑

素敵な人には素敵だと伝えます。

良いことには良いというし、悪ことは悪いと言います。

カッコいい人にはカッコいいと言います。

可愛い人には可愛いと言います。

 

でも、「いやいやそんなことは」って言われることの方が多い。

僕のプレゼントは空を切って地面に落ちます

 

悲しい!

 

言われて嬉しいことは、ありがとうございますと受け取ってほしい。

 

ん? そもそも嬉しくないのか?

僕がいらん事言ってるだけなのか?

いや、違う。僕の渡し方が悪いのかっ。

 

ではまた次回っ!

 

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