#23 ゴミ人間

こんにちは。永田です!

 

僕は泣きません。

力石も驚愕の涙腺

 

 出典:ちばてつや「あしたのジョー」より

 

が…泣きました。

 

 

映画、えんとつ町のプペル

 

そりゃもうボロボロとマスクがウェットティッシュみたいになりました。

 

人は共感すると泣くと聞きます。

ということは普段泣かない僕は、人に共感できるほど人生経験が乏しいのか? と思いましたが、世間知らずではあるかもしれないけど、人生経験不足だと自身では思っていません。

 

 

キツいことも辛いことも、虚しかったことも、どうにもならなかった事も沢山経験しました。

 

 

だけど泣いてる暇なんて1秒と無い。精神でやってきました。

泣いている暇があったら何かやれ! と自分に言い聞かせてきました。

 

まぁ簡単に言うと強がっているんですね。

酒飲んでも1mmだって理性を失うんじゃねぇ! と自分に言い聞かせて飲んでいるのも同じことだと思います。

 

プペル…良い映画だった泣

 


目次

あらすじ

物語のあらすじなので読まなくても大丈夫です。

 

えんとつだらけのその国は、煙で空が覆われていて青い空も星があることも国民は知りません。

その中で、ルビッチは行方を失った父ちゃんブルーノの言葉

「星は見上げていれば必ず見える時がくる。あるかもしれねぇし、無いかもしれねぇ。だけど人よりも上を見続けてその一瞬を見逃してはいけねぇ。」

 

最初は多くの人が信じていた夢物語も次第に信じる人は減っていき「星なんてありもしないことを言うな!」と揶揄されるようになります。

息子のルビッチだけはそれを信じ続けますが、星のことを誰にも言えず友達もいない。

星がいつか見えると信じて、煙突掃除の仕事をしながら煙に覆われている空を毎日見上げていました。

 

そんなある日ゴミから生まれた「ゴミ人間」プペルと出会い煙の向こうには星があるかもしれないから一緒に見ようと言うストーリーです。

 


ゴミ人間

映画内で夢を語ることが異端でゴミ人間とする世界は現代の社会も同じような事があると監督の西野さんが言っていた。

映画を見ながら競技を続けていた時を思い出し泣いた。

 

 

僕は何を目指していたんだっけ…

そう、世界選手権やオリンピックという星。

その星を見ることは叶いませんでした。

最初はあるかもしれないと思っていた星も、一つ歯車が狂うとどんどん崩れ成績低迷になり。

自分の心の歯車がキシキシする。

年齢が重なれば重なるほど…歯車がガコガコ、キシキシする。

頭上の煙は晴れず何度も何度も本当は星なんて無いんじゃないかとも思っていた。

 

競技をしていれば成績の浮き沈みなんてザラに起きます。

記録が残らないことも沢山ありました。

 

 

「永田は終わったな」

「いつまで続けるんだい」

「パッとしないねぇ」

「あれじゃ跳べない…」

 

 

ここで伝えたいことは夢を追っている人が上手くいっていない時に聞こえてくる言葉ですので悪い言葉が全てではありません。

でも上手くいっていたってこのような言葉も飛んできます。

こんな僕でも飛んでくるのだからもっとすごい人に飛んでくる言葉は計り知れません。

 

 

でも当時、僕は心さえしっかり保っていれば出来ると思っていました。

本音を言えば周りの揶揄する言葉は余計なお世話で自分が一番受けとめているし、言われる筋合いだってない。

行動しているのは僕なんだから。

 

ただ、今思うと一人でやるには無謀だったし頼れる人にはもっと頼れば良かったとも思っています。

というか心はとっくに崩壊していたんだと思う。

テーピングでペタペタと繋ぎ合わせて壊れてないと思っていた。

 

多分それを壊されたくないから、人に頼ることができなかったんだと思う。

本当はもう壊れているのに。

テーピングだらけの心を見られたくなかったのかもしれない。

他の誰かに「それもう壊れてるよ。」と言われたくなかったのかもしれない。

 

 

年齢を重ねれば重ねるほど「一緒に星を見ようぜ」って言ってくれる人の方が少ない。

結果として誰にも頼れずに僕は星を見ることはできずに競技を終えた。

 

ゴミ人間と喩えた西野さんすごい。

 


あるかもしれないし、ないかもしれない

やってみないと分からないことはある。

大きなものほど、やる前から「ないだろ」と決めてしまう人もいる。

やってみたけどちょっと進んで「やっぱりないかも」と引き返してしまう人もいる。

でもやっぱり進み続けないと、あるかないかは誰にも分からない。

 

 

僕は道半ばで心という船が壊れた。

一人で漕いで、一人で直して。

後ろからどんどん別の船に抜かれていく。

時には誰かの手も借りながら進めることもできた。

 

 

同じ海域には同じように、いくつもの海を越えてきたであろうボロボロのライバルの船が数隻浮かんでいて、大破している船もあり、僕も含めお互いに励まし合っている。

 

戦友とのライブ配信 ←まだの方は是非読んでみてください。

 

でもライバルはあくまでライバルでみんな自分の船で手一杯。

良い漕ぎ方があるよ。とか、良い修繕器具があるよ。とか教えてくれたり。

でも結局自分の船を進めるのは自分自身で船が壊れていたって、星があるかもしれないのならば漕ぐしかない。

 

だけど一人で漕ぐのは難しくて、誰かが一緒に漕いでくれた方が星を見れる可能性が上がるに決まっているのも本当は分かっている。

ただ僕が乗っているほぼ壊れたテーピングだらけの船に誰が乗ってくれるんだ。と思い気が引けていたため声を上げることができなかった。

 

だからこそ今、星があるかもしれないと思っているアスリートを応援したい。

今、オリンピックすら開催されるか、分からない。

されないかもしれないし、されるかもしれない。

 

 

煙が2重にかかっている状態でも星を信じてる全てのアスリートを応援したい。

隅っこ一人でテーピングでペタペタ心を一生懸命直してるアスリートがいるなら味方になりたい。

 

それはもう人の船だけれでも、人の船を進ませる事が今の僕の船でもある。

 

そしてたまに競技会に出ている僕は、そこの海域に潜む幽霊船も持っている。

 


最後に

誰しもが夢を追いかけられるわけでもない事も分かっているつもりだし、僕だって巡り合った人や環境はかなり恵まれていた。

 

だからこそ星を目指せたことも理解している。

進めば進むだけ人が少なくなっていくことも、それなりに理解している。

僕は人に頼ることが今でも苦手だ。

何故だかは何となく理解している。

 

でも誰にも頼らずに一人で苦しむ必要は1mmだってない。

声をあげて人に頼るべきだし、僕は頼ってほしい。

 

アニメ映画でこんなにも思いが爆発するとは思いませんでした。

僕は今も尚ゴミ人間だった。

 

ではまた次回っ!

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