#108 もってる人ともってない人は何が違うのか〜野村監督のボヤき〜

こんにちは。永田です!

以前に野球監督の野村監督ことノムさんの著書「運の正体」と軽く紹介した。

運がいい選手と悪い選手、いわゆる「もってる」選手がいる。

これには明確な根拠がありその「運」とは何なのかをノムさんが記した著書だ。

スポーツには勝ち負けがありトップに行けば行くほどよりシビアだと僕は思っている。

では「もってる」選手とは何なのか。

簡単に言うと心構えの話だった。

僕は心構えとか考え方を題材にしたものが大好物だ。

サクサク読めてしまった。

何個かエピソードも含め紹介しようかなと思います。

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目次

準備の仕方で運・不運が分かれる

いかなるスポーツも準備が大事と口酸っぱく言われている。

ノムさんも同じことを言っている。代わり映えのない事こそ真理で王道という事だと僕は思っている。

その一説に

野球は人間のプレーだけでなく、土や芝、雨や風、太陽や雲など自然と向き合ってその変化に対応しなくてはならない。「太陽でボールが見えない」とか「雨でボールが滑って悪送球になってしまった」というのは不運でも何でもない。

野村克也「運の正体」より

棒高跳あるあるがここにも満載だ。

「風が悪いから」「雨でグリップが」などたくさんある。試合中に気にするな。なんてことは0にはできない。

試合ならばやらなくてはならない。

なぜか僕が出ていた時の日本選手権は雨が多かった。

永田が雨を呼んでいるのかは分からないけど雨の記憶しかない笑

あちらこちらで「風が…」「雨止まないかなぁ…」「今日は踏み切ったもん勝ちだなぁ」「目に雨が入って踏み切れなかった」とか聞こえてくる。まぁ分かる。僕も願うなら風は良い方が良いし雨も止んでいて欲しい。

だけど言ったって仕方がないコントロールが出来ないことは言わないようにしている。

出典:荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」より

どんな条件だとしてももうやるしかないんです。

いかなる条件でも対策し準備するのかがノムさんのいう準備。というか当たり前のことなんだけども…。

予報を見て着替えを備える。テーピングを備える。冷えないように上着を備える。

いわゆる物品の準備。ここまでは誰でも備えることができる。これができない選手はスタートで出遅れるということだ。

ただそれでも天候がよくないとプレーが乱れる選手と乱れない選手がいる。

乱れない選手はただ単に「もってる」選手だからなのだろうか。

試合中ちょっとでも雨風にさらされると、あからさまに嫌な顔してプレーしている選手も見受けられる。冗談じゃない。スタンドにはお客さんがたくさんいて雨だろうが風だろうが暑かろうが寒かろうが、熱心に応援しにきてくれている。

そのお客さんの前で、恨めしそうに雨空を見上げている選手は、プロ野球選手として失格である。

野村克也「運の正体」より

はい。これは本当にその通り。

コーチになりスタンドにいることが増えた今、プラスチックの固い椅子に雨だろうと暑かろうと寒かろうと長時間座ってるのは結構しんどい。ポールの試合なんて3時間座り続けるとか結構ある。

そのお客さんの前で選手が心を乱している場合じゃない。

陸上競技は野球と違ってチームじゃないからサポーターの存在が選手からは分かりにくくて棒高跳が好きな人もいれば選手が好きな人も様々だ。Twitterなどで応援のメッセージをいただくこともあったけれども試合会場ではその繋がりってなかなか難しい。

兎にも角にも僕は家族と知り合いくらいしか試合会場側からは分からなかった。でもそこには応援してくれている人が必ずいて自分のプレーを見てくれている。天候に無駄口を叩いている場合じゃない。

条件はみんな同じならば、自分のやるべきことをやるべきだ。と思っていたし今、選手にも伝えている。今は天候アプリで風も分かったりするからその分心構えもしやすい。

以前の試合で競技最中に風が真逆になる予報だった。選手に何時に風が真逆になる可能性がある。その時は気になるかもしれないけどやることは変わらない。むしろそこで対応が取れたらチャンスに繋がると伝えたことがあった。

事実、風は変わったが選手の動きは変わらなかった。

大したもんだ。「永田さんが事前に教えてくれていたのであまり気になりませんでした。来たかって感じです」これも一つの準備だし心構えとして構築できた結果だと思う。

(残念ながらその時の試合結果は良くなかったが…)

良くない結果の敗因を天候のせいにしなかったことが良い事でもある。風が変わった時にどうするのか、雨の時にどうするのか。物品的な準備よりも心構えの方が圧倒的に大事だということだ。

それにより「同じ条件」で結果が変わってくる。

雨雲を見上げて不運を嘆いている暇など、勝負の世界にはない。

野村克也「運の正体」より

…痺れる。こんなド正論をボヤかれるわけでしょ。成長する選手は成長するよなぁと思った。

僕もコーチとして助言をするし、どちらかというと正論と王道を話すことが多い。もちろん言うからには自分の立ち振る舞いあってこそ。

指導者問わずだけど僕は発言内容が強く正しければ正しいほど自分に返ってくると考えている。言うからには同じ立場に立った時にやる覚悟で言うようにしている。そして心構えができている選手はどんな条件だろうと強い。

ちょっと待って、いっぱい良いこと書いてあるんだけど1個だけで長くなってしまった。もう気になる人は読んでください。全部書きたいくらいスポーツマンの心構えが記されてるから。


最後に

もっと紹介したい! けどまとめます。「同じ悪条件」の時にラッキーやアンラッキーは選手の心構えに左右される。

雨雲を見上げて不運を嘆いている暇など、勝負の世界にはない。

野村克也「運の正体」より

あまりに良い言葉なのでもう一回使いました笑

この一文で全てがまとまる。

気になる人は読んでほしい。

Kindleを愛用してから本をたくさん読むようになった話

スポーツに限らず「もってる」人とは物品的な準備と圧倒的な心構えによって結果に結びつけると言うことだ。応援してくれている人に恨めしい顔を見せている場合じゃない。

ではまた次回っ

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