こんにちは。永田です!
選手とミーティングを行う際には思ったことは言え。と言っています。
それはどんなに言いにくいこともです。
僕はコーチと選手に上下関係はないと思っています。
年齢も関係ない。
同大学の先輩だろうと後輩だろうと関係ない。
自身の記録の優劣も関係ない。
そこに存在するのは同じ目標を掲げている同志というだけ。
上下や優劣、年齢って人の心にこびりついて、思っていることを出せなくなってしまう人が多くいると思います。
僕も過去に目上の人に言いたいことや思っていることをうまく伝えることが出来ずに苦しい思いをしたことがあります。
でも選手もコーチも目的は一緒ならば手を取り合って、時には言い合って同じ方向に力を向けていくことが目的を達成する最良の方法だと思っています。
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目次
その場で答えを出そうとしない
何年連れ添っても違う人間である以上意見の相違は出てきます。
これは選手やコーチに限らず夫婦間にだって存在します。
同じ目的を持っていても意見が違えばお互いに一度立ち止まります。
選択できるのはどちらか一つだけだ。
メリー号を乗り換えるのか、残すのかでルフィとウソップは大げんかするのと一緒。
出典:尾田栄一郎「ワンピース」より
お互いの意見はお互いの正義のもと発言しているし元々我が強いもの同士。
お互い口開いたら喋りまくる。
その日に答えが出るものの方が少ない。
例えば、体重の話しをした時はお互いの正義がぶつかった。
僕は然るべきウェイトをして体重が増えれば同じ助走速度であればポールはより曲がると伝えた。
選手は体重が増えると重くなってパフォーマンスが下がると考えた。
これよくある事例でいわゆる使える筋肉、使えない筋肉戦争なんだよね。
僕が伝えたいのは然るべきトレーニングを行うということ。
筋肉をつけて体重を増やすのが目的ならば種目問わず気絶するまで追い込んで飯もたくさん食えば目的達成。
多くの人は使えない筋肉を増やすことがウェイトだと思っている。
そうじゃない。
然るべきトレーニングとは、ベーシックなトレーニングのことでスクワットやベンチプレスやデッドリフトを正しいフォームで行うことが僕がいう然るべきトレーニングだ。
その中で技術練習は欠かさずに行えば崩れることはない。
むしろ筋肉が増えればできることが増える。
もし使えない筋肉になったと思うのであればそれはウェイトトレーニングが悪いわけではない。
指導したトレーナーか独学で行った本人だ。
ただ選手の言い分も言いたい気持ちは理解している。
となるとそこで僕の正義を押し付けても受け取ってもらえるわけではない。
選手の意図を汲んで一度持ち帰る。
そしてどういう風に伝えたら納得してもらえるのかを考える。
もちろん僕の意見だけが正解ではない。
お互いに持ち帰って熟考しまたお互いに話し合い落とし所を見つける。
そしてお互い納得した上で次の目的地を目指すということをお互いに心がけている。
同じ船の者同士
僕は選手に行き先はお前が決めろと言っている。
そこへの道標は僕が全力で考えるから行き先は決めてくれ。
要は船長になれよ! ということ。
そこへは僕が航海士のように状況や変化を汲み取り指示を出せるようにする。
厨二みたいな発想だけどこれが僕の役割だと思っている。
選手が目指すべきところを提示しないとコーチはどこに導けばいいのか分からない。
これは大学生や社会人になったら強くなる上で絶対に必要な能力。
能力と書いた以上、この考え方ができるのもトレーニングが必要。
だから選手が目指すべきところを自分で決めるのって簡単なようで難しい。
自分はそうしていると思っても意外と出来ていないもんだ。
僕もそうだった。
色んな人の意見を聞いては実践しようとしては上手く行かず。
つまり良くなりたいとは思ってるんだけど、自分で何をしたいと思っていないから人に舵を握らせてあっちにプカプカこっちにプカプカして一向に目的地に辿り着かない。
そして誰のせいなのか分からずに自分を責め苦しい日々を過ごしたこともある。
つまりアドバイスを色んな人から聞くのは時に大海原で迷子になる可能性がある。
だから僕は基本的に所構わずアドバイスをしたりしない。
あくまでこれは僕の意見だし考えだけど信用できる航海士は一人で良い。
それで目的地に辿り着かなければその航海士であるコーチの責任だ。
僕は少なからずそう思っているから選手のために考え続けなくてはいけないと思っている。
ルフィがあの島に行くと言ったらナミは必ず連れていく。
もちろん漫画だからサニー号は転覆はしないんだけどワンピースから学ぶことは多い。
最後に
ここまで書いてきた通り、選手も自分で自分の目的地を決める。
コーチも選手の目的地に向かって同じ船に乗る。
だから僕はお互いの関係が対等でないとより良いものは作れないと思っている。
意見が分かれることもあるけれども、どんなに言い合ってもお互いの目的は競技力を向上するなのであれば腹割って話し合ってより良いものを作る。
どっちかがマウントを取ってる場合じゃない。
じゃなければ必ず責任転嫁をする。
ほら上手く行かなかった。
ほら言わんこっちゃない。
そーゆーことじゃない。
試して失敗したら、コレじゃなかったってことが分かったのだから成功だ。
そしたら早々に違うルートを探して目的地を目指せば良い。
いつまでも吹き荒れる大嵐に何回も挑んでいたって船が壊れて目的地に辿り着かない。
目的は嵐を越えることじゃない。
多少迂回したって次の島に辿り着くことだ。
出典:尾田栄一郎「ワンピース」より
しかしアスリートは嵐や冒険が大好きなんだよな。
すぐ目的を見失う。
ほんとだーー! 冒険のにおいプンプンするわー!
ではまた次回っ
他にも指導者で悩んでいるアスリートの話も読んでみてください。
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