こんにちは。永田です!
みなさん写真を撮るときに自分がなんか良く写っていなくて
あー待って、これなんか目が半開きだからもう一回
えーやだー待って待って頬骨が。もう一回
ちょっ。これはヤバい! もう一回
なんてことは皆あるんじゃないでしょうか。
そして綺麗に写ったものをSNSに上げて土砂降りのいいねで満面の笑み
出典:井上雄彦「スラムダンク」より
誰だってなりますね笑
人によく見られたいし「いいね」もらえたらニヤニヤが止まらないじゃないですか。
自己承認欲求は誰にでもあるものです。
悪いことだ! って話じゃなくてこれは写真に限られた話ではないと言うことです。
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目次
アスリートの練習動画
今やトップアスリートの動作が簡単に手のひらで見れるようになりました。
だからこそ、めちゃくちゃ凄い動作の「奇跡の一枚」を真に受けてはいけません。
何回やったか分からない中で出てきた一回にすぎない。
真のリアルは試合の中にしかありません。
試合の中で成功する選手、失敗する選手、必ずいるわけです。
SNSの中の動画は参考にはなるが、その人本来の姿か。と言うと少し怪しいです。
そして今は真夜中にタイムスケジュールも分からない世界陸上をテレビの前で、ただひたすらに見たい種目を待つ時代ではありません。
「男子棒高跳はまもなく開始です!」
から10000mが始まった時の感情といったら…そりゃもうね。笑
お…おd…このやろう、まもなくって何回言うんだよ。
出典:板垣恵介「バキ」より
どういうことかと言うと、SNSの普及によりトップ選手の失敗を見る回数よりも成功を見る回数の方が圧倒的に多いと言うことです。
当たり前と思ってはいけない
皆んな練習をする中で、スマホでビデオを取り合う時代になりました。
僕はとても良いことだと思うし、人と比較もしやすいしアドバイスももらいやすいです。
競技力向上に大きく貢献している要因だと思います。
ただ、改めてトップ選手の投稿を真に受けてほしくないと言うことです。
投稿することが悪いって訳ではないし悪気があって投稿しているわけでもないです。
できてる動きも事実は事実。
ここからは僕の考えです。
すごく良い動きを投稿したい気持ちも分かるし、改心の一撃が出た時なんてのは嬉しいもんです!
共有して色んな方から称賛されたらニヤニヤするし、モチベーションも上がります。
ではその良かった動きになるまでにどれだけの時間がかかったか。ここが大事なポイントです。
その日に30回やってようやく1回できた動きならば確率としては30分の1です。
そこまでの練習量の積み重ねなら10000分の1かもしれません。
となるとその動きは当たり前ではなく、いわゆる「奇跡の一枚」に近い感じじゃないでしょうか。
本来、人は何から学ばなくてはならないかと言うと奇跡の一枚ではなく失敗です。
奇跡の一枚を出した人は失敗をたくさんして、模索したからその動きにたどり着いたのでしょう。
ラグビー日本代表コーチも務めていた、エディ・ジョーンズ氏のエピソードで。
日本チームの選手が直前の試合で負けたのにも関わらず、その映像は見ずにもう一つ前の勝った映像を見ていたことに
「勝った試合から学べるものなんて少ない。さっさと負けた試合を見て反省しろ!」
と叱咤エピソードがあります。
これは本当にそうで、上手くできた動きを見続けたって課題は見つからない。
100点に近い動きですから、ほんっとに些細な1点問題の復習するようなもんです。
つまりずっとトップアスリートの奇跡の一枚を見続けることは自分のためになるのでしょうか。
向き合うべきは失敗
ここまででトップの奇跡の一枚の裏には必ず努力があると書きました。
もちろん、トップの奇跡の一枚から参考にできることは山ほどあるので完全否定はしません。
一つの正解を出してくれているわけですし。
僕もめちゃくちゃ見ていました。
ただ先程のエピソードを知った今、向き合うべきところは自身の失敗です。
失敗したから対策を練る。
失敗したから人は学ぶ。
失敗して人はまたチャレンジします。
出典:尾田栄一郎「ワンピース」より
一度負けるから考えるんです。
日常で僕も選手から動画が送られてきます。
何本目が良かったです!! と言うアピールと一緒に…笑
でも僕は気持ちは汲みつつ良かった動きはほぼ無視しています。
目を向けるべきは悪い方。
そしてその良くない動画の時の感覚を聞くことが多いですね。
選手からしたら
永田さ〜んその動画には触れないでくださいよ〜笑 ほらっこっち見てくださいよっ! ねーねー!
かもしれません。
僕は失敗にベッタベタと触れます笑
でも大体の選手は、こないだの良い跳躍を見てくださいってのが多いですね笑
気持ちは分かります。
最後に
トップ選手の動画は参考にはなることもあるが、そこばかり見ていても真のリアルはなく、学ぶべきポイントは自身の失敗からです。
もし友人が自分の良い動作で気持ち良くなっていたら
「さっさと失敗の映像を見て反省しろ!」
と叱咤してやってください。
多分友人を一人失うかもしれません笑
ただ、やはり奇跡の一枚を出すには圧倒的な量という努力が必要です。
そこにたどり着くために自分自身の粗を潰し真のリアルを底上げしましょう。
僕は今日もSNSで可愛い子の奇跡の一枚にいいね! をしています!
ではまた次回っ!
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